よし取り
お彼岸参りにでかけてきました。とてもさわやかな天気で、お檀家さんともいろいろお話できてよかったです。
思ったより早くお参りが終わったので、午後から急いで「よし取り」にでかけました。
千手院の脇を流れる祓川の上流にあるよし畑です。
この時期によしを刈り、しばらく天日に干し、皮をむいて、約30cmくらいに切ります。このよしを来年のお正月から、祈祷の幣束(ヘイソク)に使うんですよ。何百本単位になるので結構な作業になります。
幣束とは、御幣ともいって、奉書紙などをたたんで切って神仏などに捧げたり、また神仏そのものとして祀ったりしているものです。
よく神社、仏閣などで井戸の結界に白色の紙が垂れていたり、御神木のまわりにかざってあるのを見たことはありませんか?
私が言うのもなんですが、最近は幣束といったものを見る機会が減りました。お札やお守り類はほとんど「お札」だけですね。
もしかしたら、そちらの方が時代のニーズに合っているのかもしれませんね。
千手院の場合、全部ではありませんが、ご祈祷いただいたお札には幣束というものがセットになっています。お札を郵送することも多いので、その時は幣束はつけませんが・・・。
けれども大切に伝えられてきた幣束の切り方、作り方なので、これを守っていきたいと思っています。
それにしても日が短くなってきました。