古山門

今日もさわやかな秋晴れ!気持ちが良かったですね。

毘沙門堂正面にある古山門(ふるさんもん)・・・、いつの頃からか不明ですが、千手院がお守り、管理させていただいて来ました。

松平越後候が正保四年に寄進、毘沙門堂境内で一番古い建造物だといわれています。ところが、魚沼の郷土史に「直江兼続公の寄進」という一文があったものですから、はてさて一体どうなんだ???という事になりました。

千手院には古山門が記載された文献はなく、毘沙門堂をお守りする普光寺さんにも確かな文献はないようであります。

昨日、千手院本堂再建記念事業に携わってくれている樋口棟梁が来寺してくれたので、古山門も外見からですが、見てもらいました。

結果からいうと、「正確なことはもちろん分からないが、少なくても江戸初期、室町時代の建立であっても全然おかしくない」とのことでした。何年か前にも埼玉の宮大工さんにみてもらった時にも同じ答えでした。
正保四年も江戸前期ですが、はたして一体本当なのかな???少し疑問が残っています。

古山門の木鼻・・・。
これがとても繊細で素晴らしいとのこと。そして建立時期を推測する有力な作り方なのだそうです。

長い歴史で少し傾いてきていますが、保存状態としてはよく、大切に守ってこられたのがよく分かるとお話ししていました。

また、建立時期が分かる文献や棟札などがあれば、とても貴重な文化財だろうとのことでした。

樋口棟梁は著名な西岡常一棟梁の弟子で、奈良の薬師寺、法輪寺などの再建工事にも参加、あらゆる文化財を手がけてきた方なので、先ず間違いないのではないかと思います。

維持していくのは大変な事ではありますが、何か建立時期が分かる資料が見つかればと期待しています。皆様、何か情報がおありの時には是非お教え下さい。

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