幸せな人生とは

1週間ほど前に、ある方がお参りにみえました。

何年か前に初めてお会いし、それ以来よくお参りにきてくださっています。
80代のお婆さんでひとり暮らし。娘さんを2年前に亡くしました。娘さんは独身で家族を守り、最後は壮絶な闘病生活・・・、闘病中も愚痴ひとつこぼさず、そして自分より早く逝ってしまったことを自身の責任だと思い、自身を責めていたのが、最近やっと心の整理がついてきたようです。

ご自宅へ伺わせていただいたことがあります。

彼女が集めた仏像類、写経などの処分の仕方を相談しに行ったのですが、そこで見た文集に大変感動を受けました。
「悟った方だな」というのが第一印象でした。

今回、その文集の中からお婆さんが好きなひとつを写して持ってきてくれました。
許可を得て、UPさせていただきます。

「 額出たりと雖も 出すぎず
頬高しと雖も 高ぶらず

鼻低しと雖も 心至って高し
はきだめにえんど豆の花咲き
泥地に蓮の花が育つ

人みなに美しき種子あり
明日は何が咲くか。

旅人は一筋の道を歩くなり
他の道が美しくもあり 立派であるが
彼は自分に許された一筋の道を歩くなり

その道を行けば 何処に行くか 彼は知らぬなり
されど歩くなり その道にのみ 彼に許された道なり

淋しくとも歩くなり コツコツと歩くなり
つまらぬ道と他人は言えども
彼はその道を愛して コツコツと進むなり

平凡な道なれども その味わいは限りなしと思うなり
彼は感謝しつつ その道を歩くなり

人間は自分に出来る事をすればいいので
人間は自分に出来ない事はしないでいいのだ 」

思いを文字にできることはスゴイことだと思います。
生涯を独身で貫き通し、その中で考え、戦い、悟った境地・・・、説得力があります。

そして、やはり最後は「心」にポイントがあると思います。

私は彼女とお会いしたことはありませんが、彼女が母親であるお婆さんを千手院に導いてくれたのだと信じています。肉体はこの世にはありませんが、彼女の言葉に触れるたびにすぐそこにいらっしゃると感じます。

このような方が世の中いるのだとお伝えしたく、書きました。。。

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