発見!
本堂奥に建っている離れの棚を整理していたところ、なんと賢宝(けんぽう)さんの毘沙門天次第が出てきました。普通サイズののし袋くらいの大きさです。
文政11年(1828)に生まれ、江戸末期から明治初期にかけて、浦佐毘沙門堂別当普光寺の住職として、大変栄えた時代を築かれたお方です。
昔のことですから、中身はもちろん手書きです。一字一字丁寧に文字が書かれ、紙も筆も墨も貴重な時代でしたでしょうから、もの凄く大切に取り扱っているのを感じます。
このお次第に則って護摩修行をされていたのだな・・・と思うと感無量です。
現代のお次第はほとんどが印刷ですから、やはり重みが違うなと感じます。
昭和に入って毘沙門堂が火災に遭い、その後再建責任者だった住職は賢峰(けんぽう)さんと言い、同じ読み方をしますが字が違います。何かの因縁でしょうか???
賢宝さんの書物はあまり残されていないので、貴重な発見に感謝です。