お彼岸参り・・・。
天気予報はあまり良くなかったが、特に雨に降られることもなく今日も何とかお彼岸参りが済みました。
千手院では、春秋の彼岸、夏のお盆と担当のお宅を分けて年に1回は必ず訪問させていただくという方式でお参りに伺っています。ですから、1件のお宅ごとにある程度の時間を確保してお参りさせていただいています。
なので、他のお寺さんが行っているような彼岸の中日法要などは行っていないのです。
一長一短ですが、他のお寺さんのケースを考えると、夏のお盆で全檀家をお参りに伺うが、その場合、早朝から夜は10時近くまでかかり、しかも玄関を開けるとお経を読み始め、仏壇の前でロウソクとお線香を上げる頃には読経が終了し、お茶の一杯もなく、簡単なお話もなく、次のお宅へ向かう・・・。
いいような悪いような・・・。
しかし、千手院の老僧はそんなやり方を嫌い、ある程度はお話しをしたり、最近の様子を聞いたりする時間が必要であると考えて、今の方式になりました。
私も賛成しています。
読経を上げ故人の冥福を祈り、生前できなかった功徳を後継者が積むこと・・・これはもちろん大切な仏道修行ですが、同時に今を生きている方達への配慮を行うことも重要な教えです。
そこで思うのが「バランス」です。お釈迦様は「中庸」と言いました。
どちらにも偏らない中立を保つ心の在り方、生活の仕方・・・これこそお彼岸に再確認したい教えだと思います。
しかし、これが一番難しい・・・。