気づくこと・・・
午前中は素晴らしい青空でしたが、お昼を過ぎる頃からくら~い雲がかかり、冷たい雨が降り始めました。
天気予報通りです。
しかし、最近の天気予報は精度が上がりましたね。ビックリです。私が子供の頃といえば、予報が外れることはしょっちゅうでしたが、今はそんなことはありません。
先日、あるTV番組でコメンテーターの方が、「港区では雨が降るが中野区では降る確率は少ないという情報が欲しい。」とコメントしていました。それを聞いた時、ホントに欲にはキリがないなぁ~と思いました。
そんな「欲」が私たちの生活を豊かにしてくれた面は否めませんが・・・。失ってきたものも大きいはずです。
「欲の深さ」・・・、私が18歳の時、はじめて行った本山の40日間の修行で、とことん思い知らされたことを思い出します。遊び盛りの時に、外界とは一切遮断され、新聞、TV、肉魚などとは無縁になり、毎日朝3時から夜までひたすら拝むことに専念させられる(本当はさせられるものではありませんが・・・)生活は、今思うと本当に貴重な経験でした。
寝たい、食べたい、見たい、辞めたい、出たい、休みたい、読みたい、遊びたい・・・などなど、最初の7日間くらいは凄まじい欲が頭をよぎり、いかに欲が深く、際限ないものかを思い知らされました。
そんな欲に苦しんでいたら、ある晩のことです。
不動明王の真言を唱えている夢を見ました。ただ一心不乱に真言を唱えていたのですが、その脇から「おい、関(私のこと)、関っ!おいっ!」という言葉で目が覚めました。
気がつくと布団の上に正座をして、本山の本堂の方をむいて合掌し、本当に真言を唱えていた自分がいました。寝ぼけていたのです。友人がうるさくて眠れず起こしてくれたのですが、翌日には笑い話になっていました。そんな思い出があります。
この経験は私に大切な「気づき」を与えてくれました。
修行が終わるころには、「一皮むけた」18歳の自分を確信したのを覚えています。
なんか、話がそれてきましたが、欲の深さに気づくこと、また欲だけでなく様々な事柄に「気づく」こと、幸せを感じる「心」を養うのに大切な要素だと思います。