十五夜さまだが・・・
今日は十五夜さまですね。
名月を愛でて、お月さまのありがたさを再確認したかったところですが、今日は朝から雨模様・・・今も雷さまがゴロゴロと鳴っています。
明日のお彼岸の中日、秋分の日も雨の予報になっていますが、お檀家さんをお参りして歩くにはちょっと足下が悪くて残念です。
この季節、マイチャリンコを走らせてお参りの移動する時の稲穂の香りやコンバインの姿、稲刈りに家族総出で働いている光景が好きで楽しみにしているのですが、このお天気では明日もそんな光景には出会えないでしょう。
稲刈りというと思い出すのが「稲荷大明神」さまです。
普通はキツネの姿を思い浮かべると思いますが、めったに見ることはできませんが、その御神像は実は稲穂を担いでいる姿なんですよ。そのお使いをする役目がキツネさまということなんです。
昔は多くの家庭に鎮守さまとして祀られてきました。
稲の実り、お月さまやお日さま、ありとあらゆる自然界の営みに神仏を見いだしてきた日本の文化は素晴らしいと思います。
今日もお参りをしていて質問を受けました。
子供(立派な大人)が「お寺があり、家には仏壇があり、お墓もある」こんなことをしているのは世界中で仏教だけだよな・・・と言われたそうです。
隣の庭はよく見えるものです。
他宗教をおかしく言うわけではありませんが、実はキリスト教でもイスラム教でも、世界中どこへいっても実は同じようなことはあるんですよ。私なんかは仏教ほど自由がきいて、合理的な世界観はないと思っているのですが・・・。
最初は食べず嫌い、私も20代前半には仏教の中身もろくに勉強するつもりもなく勝手に思っていたものが、勉強を進めていくにつれて自分の考え方の狭さを痛烈に思い知らされたことがあります。
十五夜さまを迎え、お彼岸の中日を控えて、あらためてお釈迦様の説いた「中道」の大切さを心したいと思います。