心の病・・・
日が長くなりました。夕方5時を過ぎてもまだ明るいです。
今日は1日中、心配事相談でした。
3月3日の押し合い祭りがあったためよく見ることができませんでしたが、お祭り前のNHKのクローズアップ現代でお墓の問題、寺離れの事を放送していました。内容はよく分かりませんが、お寺の立場の私としては深刻な問題です。
私の実感として、お寺とは関わりたくないという方が年々増えているように思います。
何故か?・・・お金がかかるという事が1番の要因だと思いますが、他にも「お坊さんと関わりたくない」という事もあるだろうと思っています。もしかしたらお金の問題以上かもしれません。
個々の好みの問題もあるかもしれませんが、坊さんもどんどん世襲化している現状では魅力あるお坊さんは少ないかもしれません。私自身も「関わりたくない」と言われないように勉強、努力を重ねないといけない・・・と日々危機感を抱いています。
ふと、老僧から受けた教えを思い出しました。
「面倒だからと言って、人と人の繋がり、付き合いを省略していく先には心の病が増えるだろう」
今は効率化の時代、何でも機械化で人件費削減、人と人の付き合いがどんどん薄れています。そしてお葬式もそう・・・、家族葬、直葬といって煩わしいお付き合いを避ける傾向が年々強まっています。(もちろん故人を家族だけで暖かく見送りたい気持ちも分かります。)
国や県はここ数年、自殺対策に力を注いでいますが、私から見れば人と人の関わりを増やさない限り、自殺に繋がる心の病は減らないだろうと思います。まして利便性、効率性を上げるために人間関係を削減していく社会の在り方では逆に心の病は増えていくだろうと思っています。
そこにお坊さんの存在が少しでも役に立てばと思います。「関わりたいお坊さん」でありたいです。
ちょっと話がとんでしまいました、すいません。