春彼岸の中日
春のお彼岸の中日、昼間と夜の時間が同じになることから神聖な日として崇められてきました。これも自然界への畏敬の念から生まれてきたものです。
3月に入っても真冬並みの天候が続き、墓地はご覧の積雪です。
例年、お墓の上部くらいはでているのですが、今年は特別・・・まだ何も見えません。しかし、この特別な日には私たちの根っこになるご先祖様を敬い、そして自然界(神仏)への気持ちを新たに確認したいものです。
昨日の夕方のニュースで被災地の南三陸町、佐藤仁町長のコメントの様子が流れていました。
「自然界をあなどってはいけない事を痛感した・・・、私たち、町長である私には力がなかった・・・、言い方が悪いかもしれないが防災計画は全く意味がなかった・・・」旨のことをお話されていました。
ヘリコプターで上空視察して、復興は大変厳しく険しいとおっしゃっていましたが、私はこのコメントを聞いた時、佐藤町長のもとであれば南三陸町は必ず復興していくと感じました。もちろん被災地全部が復興できると信じていますが、窮地に立たされた時ほどトップに立つ人の物の考え方、力量がものすごく重要だと思います。
人間は無力ではないが、決して自然界への敬意を忘れてはなりません。それを忘れさせないように、先人達が作った年中行事のひとつがお彼岸なのです。
神聖なお彼岸の中日、亡くなられた方々のご冥福と行方不明者が早く見つかり、家族のもとへ帰れますよう、ご加護がありますよう、改めてお祈り申し上げます。