ありがとう。

春一番に咲く花、マルバマンサク。
残雪の中、雪がとけた箇所から順々に咲いています。

今日は葬儀の助法に行ってきました。25年ほどになるでしょうか、ご詠歌を続けてこられたおばぁさん、94歳でした。
2,3年ほど前から体調を崩していました。毎月2回の練習によく足を運んで下さり、時には旅行に行ったり、お酒を飲んだり、世間話をしたり本当に勉強させられました。

いつかは迎えなければいけない別れだとは分かっていても寂しいものです。菩提寺のご住職にお願いをして、葬儀の中でご詠歌を唱えさせてもらいました。

ありがとうございました、お疲れ様でした、が素直な気持ちです。

昨年のNHKの連続テレビ小説の主題歌でいきものがかりの「ありがとう」という曲が大ヒットしましたね。
何年前のことだったか忘れましたが、NHKが世論調査したところ、好きな日本語の第一位が「ありがとう」だったそうです。ありがとうの語源は『法句経』というお経の中にある「人の生を享くるは難く、やがて死すべきものの、今生命あるは、あり難し」という一節が語源になっているそうです。

生命があること、生かされていることがいかに難しく、尊いものであるのか、大河のように受け継がれたきた生命は本当に貴重なもので、どんな宝物にも勝ります。何ものにも代え難い財産は一番近いところにあります。よそにはありません。

私たちの日常には仏教を源にする言葉が多くあります。そう考えると子供の「供」の字は供養の供を連想させて、宗教的だから子供は「子ども」もしくは「こども」と表記しますと言っている学校関係者がいることに驚きを隠せません。

話がそれてしまいましたが、ちなみに好きな日本語の第二位は「さようなら」だったそうです。

今年のNHK連続テレビ小説のタイトルは「おひさま」ですね。私はこの言葉が大好きです。太陽のことをおひさまと呼び敬う日本人の感性はすごく素敵だと思います。

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