自殺対策に取り組む僧侶の会。

今日は午後から市が主催する自殺予防対策情報交換会がありました。
行政、医療、宗教関係者が集まり、自殺対策の話し合い、情報交換を行うもので、今回は東京で自殺対策に取り組む僧侶の会代表の藤澤克己さんを講師に招いての講演がありました。

浄土真宗のお坊さんですが、宗派を超えた活動、行動力と温厚な眼差しの奥に見える信心の強さ、論理明快な話し方は素晴らしかったです。大変勉強になりました。このような僧侶がいるのだなぁと、最近は変なお坊さんしか見えなかった視野の狭さも反省させられました。

この会の活動が始まって4年経つようですが、私自身も見習わないといけないし、まだ始まったばかりの会ですから今後の活動には大いに注目です。

自死対策でめざすもの・・・として、1.ただ自死者数が減ればいいのではない。2.生き生きと暮らせるようになり、その結果、自死する人の数が減って欲しい。3.安心して悲しめるようになってほしい。そのために「安心して悩むことのできる社会作り」を目指しましょう。

話の内容は心配事相談をしている当寺と共感できるものがほとんどでした。

そして「因縁生起」の教えをもとにして、ある例題がありました。因(原因)と縁(条件)により果(結果)生じるという教えです。
リストラ→生活苦→借金→鬱病→死にたい、という構図をあげていました。生活苦以降は夫婦仲や離婚など他の要因も挙げられていましたが、これをもとに自死の直前の原因だけでなく、もとの原因や条件を解消する大切さをお話していました。その通りだと思います。

ただ、私はイチ僧侶として「ではリストラに至った因(原因)は?」というところにどう踏み込めるのか?
時間をかけてそこまで踏み込んでいく事も必要だと感じています。
そしてそうならない(リストラ)ように、机上の空論にならない、精神論だけでない、具体的なアドバイスを仏教的にどこまでできるのかが大変重要だと思っています。

きっと藤澤氏も、そんな事は分かっているのだと今日のお話を聞いていて感じましたが、その入り口として当会の活動をされているのでしょう。世間様と同じ目線に立とうとする真摯な姿勢を見て、大変うれしく、勉強になった1日でした。

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