14年目。
今日も台風の影響で1日雨が降ったり止んだりのお天気模様・・・私は1日中心配事相談で終わりました。
生老病死、四苦八苦・・・生きていれば様々な悩み苦しみがつきまといます。私も人間ですからその一人、いや、もしかしたら坊さんほど欲が強く、比例して苦悩が多い傾向があるかも知れません。
先代住職が50年以上引き継いできた心配事相談を私が引き継いで、今年で14年目の10月を迎えています。来年はいよいよ15年目に突入しますが、私はこの15年という周期をとても大切な時期だと考えています。古き良き事から学び、次へつなげていくために来年以降、大きな見直し、点検をしながらこの活動を継続していきたいと思います。
そして、色々な悩みや心配事を聞いているとどうしても負のエネルギーというか、気を受けてしまいます。
その解消法として先代から教わったのは、読経、瞑想(呼吸法)、そして自然の中へ身を置く時間を確保することでした。
奈良の長谷寺では夜の8時になると、山内の修行僧等が本堂の外舞台に集まり、門前町に向かって一斉に「火の用心~!!!」と、10分ほど大声で叫びます。今思うと、これが読経、声明に欠かせない発声練習になりました。ストレス発散にもなりました。(笑)そしてそれが終わると個人的に10分間、内舞台に座り、ライトアップされた十一面観世音菩薩様を前に呼吸法を行いました。2年間続けました。この経験が今、大いに役立っていますし、20代前半に観音様の御慈悲を感じられたかけがえのない思い出になっています。
当時はとてもつらい時期もありました。
けれど、そういう時ほど今できる事を継続すること・・・私自身、悩んだ時ほどそう言い聞かせています。。。