大雪もひと息・・・

おとといから今年1番の冬将軍がやってきました。
一時は目の前が見えなくなるくらいの猛吹雪・・・墓地にある4mの積雪計も3m地点まで雪に隠れました。

昨日、墓地に通じる道路もご覧の通りで、手前側は千手院の離れがあり、消雪で雪をとかしているためコンクリートが見えますが、これだけの雪になると積もった側からどんどんと雪庇がせり出して、危なくなってきます。

ご覧のように雪庇落としでマメに雪庇を落としていかないと、たまってから作業しようとしても雪がどんどんと重くなり落とせなくなってしまいます。

しかし、この雪庇落としが意外と気持ち良いのです。
降りたての新雪を上から「サクッ、サクッ」と切れ目を入れると、まるでケーキにナイフを入れるような感覚で、次には白いケーキ達が上から落ちてきます。大して力も必要ない作業です。

ちょっと上手く撮れませんでしたが、本堂屋根にも約1mの積雪です。これが寒気の時はグッグッと少しずつ前に出てきて落ちますが、暖気になると一気に滑り落ちてきます。

ものすごい雪の重量と圧が屋根にかかるため、昔ながらの魚沼の寺々は屋根を前に出さない構造になっています。
浦佐毘沙門堂などの別格の建物は別として、雪に壊されないように柱は太く、屋根を軽く、そして前に出さないようになっています。ですから雪の降らない地域のお寺などはよく縁側などがありますが、それは雪国のお寺にはできません。

しかし、同じ新潟でも海沿いの雪がほとんど積もらない地域ではそうでもありません。
屋根がグーンと張り出て、縁側もあるお寺もたくさんありますが、海沿いは冬の風対策が必要になり、魚沼とは対照的に屋根を重くする作りになっているところが多いようです。

この寒波であちらこちらに新たなつららがたくさん!
つららも近くによって表情を見ていると、色々な顔があるもので、結構おもしろいものです。

私が子どもの昭和40年代~50年頃は、親戚のおじさんやスキーに来た住職の仲間達がこのつららを入れて、ウイスキーをロックで飲んでいたのを思い出します。とても美味しそうな飲み方ですが、今では大気汚染の関係など、なかなか真似できませんが・・・。

この大寒波も今日は少し落ち着きました。
午後からは少し青空も顔を出し、このふかふかの新雪に青い空が見えたときの綺麗さといったら格別です。「時間が止まる」という表現がよく似合っています。すべての音が雪に吸い込まれる景色は、自分自身に静かに向き合える光景です。

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