父母の役割。

昼間は曇。比較的過ごしやすい日中でしたが、夜になって雪が降り出し始めました。
今日は1日、心配事相談でした。

おかげさまで子どもも今日無事に退院してきました。
しかし、長岡の日赤病院は設備も新しく、おかげさまで快適?に治療に専念できました。ありがとうございました。

付き添いなどをしていて思い出したことがあります。
父の役割、母の役割とは何か?ということ。

仏教には父母恩重経というものがあります。また中国の古典の中にもその役割について教えがあります。

母親の努めの第一義は、子どもに健康な肉体を授けること。出産をできるのは女性にしかできません。生まれた後も食事を与え、衣類を着せ替え、お金の使い方、世渡りの仕方、ご近所とのお付き合いの仕方など、現実をしっかりと教えること。

父親の役割は、先ず目に見えない世界を教え、与えてあげること。夢を持つこと、上下関係、礼儀礼節、先祖、そしてもっとも大切なのは「生き方」これも目に見えづらいものです。

母親はハード面、父親はソフト面と言っても良いのかも知れません。母は横糸、父は縦糸、それがバランスよく紡ぎあってしっかりとした布が織り上がると云われています。ですから女性は現実的、男性は精神的な生き物だとされています。夢を持って生きている男性は、ちょっとくらい貧乏でも人間が大きく崩れることはない、女性は夢などの前に、目の前の現実、食べられるか、着る物はあるのか、お金など現実が伴わないと崩れてしまう・・・というものです。

同じ仕事をしていて何故お給料が違うのだ?というのは比較的女性に多い意見だと思います。つまり皆、横線、横糸になっています。
上下関係に理解を得やすいのは、比較的男性が多いと思います。つまり縦糸です。

こういった教えを活用していくと、片親に育てられたお子さんがどちらの糸に傾きやすいか、それを修正していくにはどうしたら良いのか?ということが見えてきます。

これはほんの一端ですが、私はこの教えを老僧から聞いた時、妙にうなづいてしまいました。

父母の役割は違います。私もひとりの父親として縦糸の世界を常に意識して子ども達に、そして男性の僧侶としてソフト面を意識して日常を丁寧に歩みたいと思います。生き方を示すのはとても難しいことのようにも思いますが、あまり肩に力を入れすぎないよう、何事も楽しみながらいきたいと思いま~す。

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