確かな出会い。

今日は前橋市へでかけてきました。
天気予報では新潟は吹雪マークでしたが、午前中は青空が見えるくらい、気持ち良いお天気でした。

先般、本堂整理中にでてきた古い掛け軸のうちの一幅を修復するために、確かな技術と経験を持つ表具師さんにお話を伺いたかったからです。
古くから大切に伝えられてきた什物が、心ない業者の手にかかり、台無しになるケースが多くあります。お寺などは特に歴史あるものが多いため、特に気をつけないといけないと思っています。実は私自身も過去に大きなショックを受けるケースに出会ったため、それ以降は細心の注意をしながら取り組んでいるつもりです。

清心堂さんという表装店ですが、ご主人にご子息さんに実績、経験豊富で、懇切丁寧な説明に私もよく納得でき、「お任せできる」ということで修復の依頼をしてきました。

お寺の什物類は基本100~150年後を見据えて修復しないといけないと思っています。それはそれなりに費用もかかってしまうのは仕方ないと思いますが、本物を目指し、目先のことにとらわれない、拘りを持って取り組んだ職人さんは本当に凄いと思います。それは古い物を守るだけでなく、新しい物を取り入れる姿勢も必要だからです。昔のものを守ることによって、何を未来に伝えられるのか?それがないと意味がないと私は思います。

古いしきたり、お祭りもそう、お寺は古いものが多く集まるところだからこそ、それをもとにして、何を発信していけるのか・・・。なかなか難しい問いではありますが、いつも意識をしていきたいです。

千手院はちょうど修復の過度期にきているのか、住職、そして私の代で修復をしなければいけない仏像や掛け軸などが多くあります。昨年の墓地法面修復工事もそうです。今回は修復費用を心配事相談やご祈祷で奉納いただいた浄財をもとにしております。壇信徒の皆様のお布施がなければできません。本当にありがとうございます。

今日は素晴らしい表具師さんとの出会いに本当に感謝しています。
表装の仕様、裂の選択など迷ってしまうところも多々ありましたが、お話しを伺っているだけで大変勉強になり、うれしく、楽しくなりました。帰りの高速では水上あたりから雪が舞い始め、関越トンネルを抜けると吹雪でしたが気分は快晴!

修復にはしばらく時間を要しますが、確かな仕事をして下さると確信しています。
また、修復が完了した際には写真をアップしたいと思います。そしてまだまだ修復が必要な什物が多くあります。気持ちを引き締めて寺役に勤めたいと思います。

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