大切なこと。

ここ2,3日、少しハードでした。。。

一昨日はお通夜、昨日はご法事に納骨、その後にご葬儀があり、今日は朝から柏崎市石地のお寺様に大般若法要の手伝い、夕方から六日町のお寺で毎年恒例の報恩講という、お寺さんが大勢集まる法要に出仕してきました。

昨日は長年桐の木に関わりながら生き抜かれたお方のお葬式。ご要望もあり、戒名の中に一字「桐」の字を入れさせていただきました。

浦佐のお葬式は他地域に比べると読経時間も長く、夕方には「お念仏」と呼ばれ、地域の人達が集まって供養をあげる風習もあり、遺族にとっては別れの悲しみの中で、普段慣れない環境に身を置かなければならなく、かなりハードだったのではないかと思います。

特に若い世代に向けて、坊さんがご葬儀で何をやっているのか?何故念仏という風習があるのか?を、できるだけかみ砕いてお話をさせてもらっているつもりではあるが、それでも相当に疲れるはずです。

そして浦佐のご葬儀は今でもほぼ8~9割は自宅で執り行っています。同じ魚沼でも隣町にいけば、ほぼセレモニーでの葬儀です。
賛否両論、いろいろあるかと思いますが、大切なのは故人を含め、残されたご家族が「納得」をして葬儀に臨めるか否かだと思います。

このたびのご葬儀も、特に奥さんが最後まで自宅で献身的な介護をし、そして家族がそろった中で看取ってさしあげた。だから最後は家から出棺したい・・・とのお話しを伺いました。家からご葬儀を出すには部屋の整理から、弔問客への応対、通夜振る舞いの支度や後片付けなど、大変な労力が必要になるのですが、ご家族がそのような決意から、へとへとになりながらも心を込めて作り上げたご葬儀は大変素晴らしいものだと思います。

そのような後ろ姿をお子さんやお孫さんのような特に若い方は必ず見ています。
いかに大勢の人達の「おかげさま」があるのかを肌身で実感する大切な経験になるでしょう。何でもお金で解決しようとする時代だからこそ、失ってはいけない大切なものがご葬儀にはあると思います。

ちょっと固いお話しになってしまいました。

今日、お手伝いに行った形蔵院というお寺様です。
目の前に日本海が広がり、特に冬の風や塩害対策から本堂には独特の対策がされており、真っ白なご本堂です。

私は山も海も大好きです。
浦佐は新緑に山野草に素晴らしい時期ですが、今日の海も穏やかで暖かく、広く、ゆったりとした気持ちにさせてくれました。

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