四国遍路結願~高野山へ。

平成23年から3カ年計画でお参りをしてきた四国八十八カ所霊場巡礼が今年で結願を迎えました。
結願は18名、昨年からの参加の4名は来年が結願になりますが、私を含め、昨年と全く同じメンバーで、一人も欠けることなくお参りを終えて帰ってくることができました。

24日出発、新潟市から飛行機で大阪へ、そこからバスで四国へ入り、昨晩、浦佐へ帰ってきました。

今回一番最初にお参りした弥谷寺さまで集合写真。今回のお参りのなかで一番石段も多く、難所のお寺が最初のお参りになりました。

霊場の多くのお寺が随分整備されたとはいえ、このような石段を繰り返し登って参拝するのですから、ある程度年をとった方には長期日程の中、かなりキツイものです。

雲辺寺さまのロープウェイ終着駅から下界を見下ろします。
このようにロープウェイがかかりましたが、本来は早い人で麓から3時間、普通でも5~6時間山を登ってこないと来られない札所です。

今回は涅槃の道場、讃岐が中心でしたので、比較的平場が多く、道路もよく整備されているので、お参りはしやすかったとはいえ、やはり難所はつきものです。

途中、お大師様のいわれのあるスポットが何カ所もありますが、これは「成就石」といい、石の前で願い事をこめ、目をつむって金剛杖を突き出し、穴の中に杖が入れば願いは叶うというもの。

えいっ!!!通りました~。

温泉に泊まったり、今回は弘法大師さまがお生まれになった善通寺さまと最後の高野山で宿坊に泊まりました。

ここは出釈迦寺さまの本堂脇にある捨身ヶ嶽遙拝所。
お大師さまは7歳の時、奥に見える捨身ヶ嶽から、私は世の中のためになれるのか、そうでなければこの命はいらないと言って身を投げました。そうするとお釈迦様と天女が舞い降り、優しく包み込んでくれて命を助けられたと伝えられるお山です。

他にも多くの大師ゆかりの地をお参りしました。

3泊目は瀬戸内海が目の前のお宿に泊まり、海岸でお施餓鬼の供養を行いました。
心地よい海風の中、いい供養ができました。

そして88番大窪寺を打ち終え、皆さん感無量の思いの中で記念写真をおさめ、いよいよ高野山奥の院の弘法大師さまに結願のお礼にいきます。
奥の院は写真撮影も禁止なので撮れませんでしたが、高野山奥の院のあの奥深さ、雰囲気、荘厳さはなかなか言葉では表現できません。ただでさえそうなのに、お四国を3年もかけてお遍路して来て方々にとっては涙が溢れんばかりのひとときです。これが「信仰」というものだと肌身で実感できる瞬間なのです。

金剛峯寺。

横からですが、御影堂。

ちょうど高野山中心部の七堂伽藍の中で、西塔が内部の特別ご開帳をしており、中に入ってお参りできるご縁にも恵まれました。

あとは再び大阪まで出て、帰路につきました。
高野山奥の院のお参りが終わるころ、四国は梅雨に入り大雨になっていました。初日から本当にお天気に恵まれ、お大師さま、さまざまな人のおかげさまをもって素晴らしいお遍路の旅ができました。

以上、簡単ながらご報告まで。

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四国遍路結願~高野山へ。” に対して2件のコメントがあります。

  1. 四つ葉のクローバー より:

    Unknown
    初めましていつもブログを楽しみに拝見しています
    私も先日一週間かけて一番札所から八十八番札所を車で行って参拝してきました。ハードスケジュールでしたが初めてお遍路をしたのですが天気に恵まれ参拝してきていろいろ学ぶことも多く何より行く前と行った後の心の変化が想像以上に変わり驚いています。あっという間でしたがとても心の残る旅となりました。お坊さん達と檀家さんのお遍路もお天気になることを私も願っていたのでいいお遍路になったようでよかったです。
    梅雨入りの雨にあたらずよかったですね
    これからもブログ楽しみにしています

  2. kenjunjun より:

    四つ葉のおかげです。
    四つ葉のクローバーさん、こんばんは。

    いただいた四つ葉のおかげで、とっても良いお遍路になりました。四国遍路と高野山奥の院の雰囲気だけはなかなか上手く言葉に表現できませんよね。

    四国遍路を結願すれば、どんな困難にも勇気を持ってチャレンジしていけそうです。

    南無大師遍昭金剛

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