1番賑やかな日!

今日はお盆。ご先祖の御霊をお迎えする日です。
浦佐の墓地は、1年でこの日が1番賑やかになります。それぞれの事情もあり、朝からポツリポツリとみえるお墓参りも夕方になるとたくさんのお参りの姿が見えます。21時くらいになるとお寺の提灯や灯りを消すのですが、お墓には夜遅くまでローソクの灯りがあちこちに見られます。

私にとって、今年はかなりハードなお迎えの日になりました。
住職の体調不良もありますが、この猛暑の影響もあるでしょうか、昨晩はお通夜、今日は葬儀、終わってすぐにお寺へ戻り、歴代住職のお墓参り、その後は19時過ぎまで本堂で檀信徒の先祖方へ、お盆供養の読経を上げさせていただきました。

弟たちが帰省して手伝ってくれているので、多少の準備不足とかはありましたが、何とかお迎えの日を無事済ますことができました。

今日のご葬儀のおばぁさんは、かなりの期間を浦佐で過ごされたのですが、魚野川の河川改修のためお子さんのいる長岡市へ引っ越されました。住み慣れた土地を離れ、新天地での努力は相当であったと思われますが、お孫さんやひ孫さんに囲まれ、素晴らしい最後を迎えられたと思います。

生意気なことを言うようですが、ご葬儀の際、残された遺族の表情や仕草を見ていると、不思議と故人への情愛の深さがついてまわります。
今日のご遺族、特にお孫さん方の表情、行動からは、故人への感謝の念がよく伝わってきました。そして礼儀正しく、若いなりにも適切に年配者や目上の方々に対応できるコミュニケーション能力を拝見すると、「これは、おばぁさんのおかげなのだな・・・」とつくづく感じます。

しっかりとした「人」を残すことが、一番の宝、難しいことだと思います。
生きている間、表面上では何とでも繕えても、最後だけは繕うことはできません。戦中戦後の動乱を生き抜かれたおばぁさんはそれを実践してみせてくれました。大変勉強させられたご葬儀でした。

偶然だろう・・・と言われるかも知れません。

昨晩、お通夜を済ませお寺に帰ってくると、前夜までの湿度たっぷりの夜から、爽やかな風が沢をつたい山から下りてくる夜に変わっていました。「これもおばぁさんの生き様なのか?」と思わせるような爽やかな夜でした。

そして今晩も同様。夜には少し肌寒いくらいの涼しい風が山から吹き下ろしています。
さらに、夜9時を回り、境内や墓地の片付けをしていると、お墓の背中越しに大きな大きな流れ星に出会いました。

準備が後手後手に回り、どうなることやらとバタバタしていたお盆前、入りでしたが、流れ星と沢風に吹かれて一気に気分が晴れました。まさしく、おばぁさんからのメッセージのようです。感謝!!!

さぁ、明日、明後日とお檀家さんにお参りに伺います。しっかりと心を込めてご供養させていただきます。

今日の写真ではありませんが・・・

境内には提灯が飾れています。

本堂内はお盆仕様?に飾られます。
画像では分かりづらいかもしれませんが、季節の野菜、果物、ソーメンやエゴなどのお供物やヨシ飾り、ホオヅキに杉の葉っぱ、盆花にキュウリの馬にナスの牛、生花で荘厳されます。

竹を切ってきてお迎えの灯火として、境内、墓地のあちこちに飾っています。

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