寺年始。

お正月休みも今日まで・・・という方も多かったのでしょうか。
いかがお過ごしになられましたか?

当たり前ですが、お寺はお正月は忙しい月になります。

昨日、今日と寺年始が行われました。
寺年始(てらねんし)とは、お寺の側から檀信徒のお宅まで年始のご挨拶に回る行事です。
毎年4日は浦佐地区、5日は五箇地区と決まっています。いつも普光寺さんと一緒に回ります。

多少は車を使いますが、ほぼ徒歩で挨拶に伺います。
お寺からの御札を配る人が「ものもう!」と言って玄関に入り御札を用意されたお盆の上に置きます。それを聞いた家の人は「ど~れ!」と言って出てきます。その頃にはお坊さんが来ていて、新年の挨拶を交わして玄関戸を閉めます。

「ものもう」とは「物申す」がなまったものだと言い伝えられています。
最近では「何が来たんだ」と驚いて出てくる人もいれば、誰もいないお宅もあり、それぞれの家庭事情などもあろうかと思いますが様々です。

特に若い世代では「面倒くさい」「丁寧すぎる」「ねつい」と思う時期もあるかと思いますが、これって以外と大事な風習なのだと感じています。

特に五箇地区では今でもお盆に松の枝と昆布、豆がらを置いておかれる方も残っています。
昔はほとんどの家でそうであったであろうと思う光景が残っています。お寺の側からしてみると、と~っても風情のある年始の迎え方です。
浦佐地区では最近はおぼんさえも出ていなくなりました。

家の親父がちょっと怖い面構えでも、そんな豊かな年始の迎え方をして下さると、豊かな心を持っているのだな・・・と感じます。
失礼な言い方かも知れませんが、そんなちょっとした事ひとつ、また玄関先ひとつで、不思議とその家の雰囲気が伝わるものです。

ちょっとうまく撮れませんでしたが、こんな感じで回ります。
今日の五箇地区の寺年始はチラホラと雪が舞う程度のお天気で、寒かったですが、回りやすかったです。

時折、うっすらと日が差し込む・・・田んぼも雪に覆われます。この雪が豊かな魚野の大地と川の流れを作り、美味しい食材を育てるのです。

昨年の寺年始でも撮りましたが、このような土蔵が五箇地区には比較的残っています。

歩いて寺年始を回っていると、お正月に楽しんだであろう、雪だるまを見るのが楽しみのひとつです。
今年は随分手の込んだミニーちゃんと出会いました。この遊び心・・・いいですね~。

こんな素朴な雪だるまも・・・。山笠をかぶって、雪国ならではです。

こんな感じで今年の寺年始も無事終了しました。
昨日はだいたい1万8千歩ほど歩いたと、万歩計を持参していた御札配りの人の話。
私も年を重ねるたびに、新年早々運動不足を痛感しております。

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