久しぶりの積雪。

昨日から久しぶりにまとまった積雪になりました。

本堂屋根を見れば、一晩で約40㎝の積雪です。
雪国の本堂屋根はこのように銅板やステンで葺いてあるので、雪がたまると自動で滑り落ちるようになっています。

こうやって下から見ると大したことなさそうですが、本堂ですから結構な屋根面積があります。
これが落ちると雪山になるわけです。雪が落ちたところには温かい地下水を流してあり、溶けるようにしてあるのですが、このようにまとまった雪が一気に落ちると固くなり、地下水でも溶けなくなる・・・そうすると人力の除雪か、除雪機の登場となる訳です。

ですから、こういう屋根の状態の時には屋根下にいるのは危ないんです。毎年どこかで事故がおきています。

もちろん、このような屋根の形式になったのは昭和になってからで、その前はどこのお寺も茅葺き屋根で、命綱をつけて屋根に上がり雪下ろしをしていたそうです。そして雪国のお寺の屋根というのは、必ず雪対策してありますから、雪の重みで建物が壊されないように、軒下が狭くなっています。グシを長くすると重みに耐えられないのですね。

しかし、同じ新潟県内でも、このような本堂屋根の形式は雪の多いところだけです。海岸沿いの雪がほとんど積もらない地域では関東と同じように瓦屋根のところがほとんどです。しかし、こちらは雪でなく、風の対策が必要なんですね。

浦佐のような場所のお寺は雪対策で、柱を太く、屋根を軽く、海岸沿いでは風対策で、柱は細めで風通しよく、屋根は瓦で重くしてあります。
ですから中越地震ではお寺の本堂の被害は比較的少なかったですが、中越沖地震では海岸沿いのお寺で本堂の倒壊や傾いたというような被害が多くありました。地盤の弱さと屋根が重くしてあるからです。

その地域ごとにそれぞれの特色がありますね。

墓地へ通じる通路もご覧のよう。
向こうに見えるお墓も、もう少しで全部埋まってしまいそうです。

夜になっても雪の勢いが衰えませんから、明日か明後日にはお墓も完全に埋まってしまいそうです。

私は葬儀の準備、ご祈祷の御札作りと、ご祈祷の繰り返し、こんな日は本堂内は本当に寒い・・・これも修行か!!!
夕方には除雪機出動!そんな1日でした。

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