サンゲツ準備
まもなく3月3日(浦佐ではサンゲツミッカといいます)の浦佐毘沙門堂裸押し合い大祭がやってきます。
日本三大奇祭のひとつ、また国の重要無形文化財に指定されている、魚沼に春を告げる裸祭りです。
普段は静かな境内も、このお祭りの日だけは賑やかに盛り上がります。
今日は、その毘沙門堂境内に建つ古山門(太子堂)の除雪、雪囲い外しに行きました。
ご覧のように雪で埋もれています・・・。
降り積もった雪プラス屋根から落ちた雪が、暖気になると一段と重さを増します。
雪国は大木が育ちにくいのと、このような雪ですから、昔から建物を維持するのがとても困難だったはずです。さらに昔は皆、木造建築。木造の一番の敵は「火」「湿気」です。腐敗や虫食いの一番の要因になる訳ですから、浦佐の毘沙門堂のような立派な伽藍が、この深い雪の中で守られ続けているのは本当に凄い事だと思います。先人達の努力、信心の強さに頭が下がります。
このように雪からお堂を守るための雪囲いで、まだこれだけ雪があるのですが、3月3日のお祭りには全部取り外します。
この作業はいつも私1人ですから、1日がかりでやっと雪囲いを押している雪を取り除くことができました。下の方の雪は氷の塊のようになっています。
あと数日中に囲いに使っているスノコや板、丸太を外します。
このお堂も江戸初期の大変古い建物なので、もう少し雪囲いの仕方を考え、工夫しないといけないな・・・と思っています。どうしても屋根から落ちた雪や、横から吹き込んだ雪が隙間からお堂の中まで入り、ビシャビシャにぬらしてしまうんです。
魚沼では「雪かき」と言わず「雪掘り」と言います。
雪を「掘り上げる」訳です。おかげで今日はちょうど良い感じで体がだるくなりました。さぁ、ゆっくり休みましょう。。。