ヨシとり
今日は秋の爽やかなお天気でした。暑さ寒さも彼岸まで・・・といいますが、浦佐はここのところ秋の陽気が続いています。
午前中、心配事相談を終え、午後からはお正月のご祈祷に使用するヨシをとりに行きました。
山の中、聞こえるのは川のせせらぎと蝉の声、風で木の葉がそよぎ、時折クルミの実が川や地面にぽとんと落ちる音しか聞こえません・・・あと、熊よけのラジオから流れる音楽・・・。
自分の好きなペースでできる仕事だけあって、とっても気持ち良く、ヨシをとりながらも心が和みます。
午後の作業で何とか1束になりました。
このヨシをしばらく乾燥させ、皮をむいて、お正月のご祈祷の幣束に使用するためのサイズに切りそろえていきます。大体、1本のヨシから3本ほどが幣束に使えます。
ヨシであれば、何でも良いかというとそうではなく、太すぎるもの、曲がっているもの、そして水分を多く含んでいるものなどは、幣束用には不向きであるため、どこでも取れそうでいてとれない・・・といった代物です。
明日も引き続きヨシとりをする予定です。あと1.5~2束ほどが必要です。
私が子供の頃は祖母に住職など、家族でとりに出かけました。住職は休憩時に、持っていった缶ビールを美味しそうに飲んでいました。懐かしいです。ここ何年かは私一人での作業です。ちょっと寂しいような・・・。
ピンぼけですいませんが、イモゴです。山芋のつるの途中に、いっぱいついています。もちろん食べることができます。
このつるが、たくさんあるのですが、これがヨシにからみつくので、時期が遅くなると重さでヨシが倒れてしまい、使い物にならなくなってしまいます。以前は秋彼岸後くらいにヨシをとっていましたが、今は彼岸前に行っても少しタイミングが遅いくらいです。
こうやって徐々にお正月の事前準備が始まっています。