ご先祖を想って・・・

今朝はあるお宅の地鎮祭、終わってからはお盆準備の1日でした。
地鎮祭を行う方も随分少なくなりました。自然界に生かされている命、自分の土地に自分の家を建てるのは当たり前のことのようですが、その土地に「建てさせていただく」「住まわせていただく」自然界、神仏の世界に「させていただく」ことを報告し、未来への祈願を行うことは謙虚な心を育て、とても大切なことだと思います。

千手院ではお盆飾りのひとつに杉の新芽を使います。高野山では大きな行事のたびに杉の葉をよく使います。

写真ではよく分かりませんが、真夏でも新芽の部分は新緑のような淡いグリーンをしています。
お盆にご先祖様を迎える際、たくさんのお供物をお供えしますが、その飾りのひとつにこの杉の葉を使ってきました。

涼をとることもありますが、杉の葉を敷いた上にお供え物をすると風通しがよく、食材が腐りやすい季節のお供えの仕方の工夫でもあります。

杉の新芽をとり、よく洗って乾かし、明日はその上にお供え物を飾ります。
杉の葉に限らず、ヨシやマコモ、お盆の頃にとれるナスやキュウリ、トウモロコシ、ホオズキ等々、ご先祖様や懐かしき人たちを想って、少しでも涼がとれるよう、自分たちにできることを、風流心、遊び心を持って行うこと、これってとても素晴らしいことだと思います。

これらはあくまで千手院の伝統的なお盆の迎え方です。
お盆飾りを全くしないお寺さんもありますし、地域ごとに皆違いますのでご注意くださいね!

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