春がくる!

3月3日、全国的にはひな祭り、しかし浦佐は裸押し合い祭り!

今年は近年になく最高のお天気、そして土曜日、日中も暖かく、まさに春を告げるお祭りとなりました。

私は朝から夜の御祓いが終わるまで普光寺様でお手伝いです。

日中は御護摩法要にあてた福餅が別行殿という、秘仏の毘沙門様が祀られるお堂の屋根から撒かれます。
夜になると毘沙門堂内は仏具類がすべて片付けられ、押し合いができるようになり、いよいよお祭りのクライマックスに向かいます。

堂内の上段から、福餅、金杯や御灰像などの福物が撒かれ、外の別行殿の屋根からは御弓張が撒かれます。
昼間以上に夜の撒き物は危険なくらいになります。

福物や御弓張を撒く人と、それを担ぐ馬になる人は水行を行い、御祓いを受け、それから堂内や屋根の上から撒く、という順番になり、私のお役目はその御祓いということになります。

最後の御祓いが終わると衣を取り、古山門(太子堂)の様子を見に行き、戸締りに入るのが毎年恒例の流れです。

古山門に行くと、このお祭りを取り仕切った多聞青年団員たちが、最後に全員集まり毘沙門堂内へ向かっているところでした。

遠くからですが、奥の人たちがいるところから福物は撒かれます。その奥に御前立の毘沙門天が祀られています。押し合っていると何名かの人は引き上げてもらえて、奥の毘沙門天に直接お参りすることが叶うのです。
また手前では大勢押し合っているのですが、写っていません。手前に見える洋服姿の人たちはギャラリーの方達です。

別行殿の上から御弓張が撒かれようとしているところ。弓張(提灯)にはローソクに灯がともったまま撒かれます。
これを下で待ち構えているお客さん(危ないのでほとんど男性)が取り合い、すごい迫力になります。取り合いに決着がつかないような時には多聞青年団長のもとで公平に分け与えられます。

この弓張の一部分でも得ることができると、大きな福が舞い込むと云われています。また田んぼの水を引くところに差しておくと豊作になるとも云われます。

夜も更けて、お不動様のうがい鉢も静かになりました。
この中に入って水行を行います。怪我をしないよう、まわりには藁やネコ(藁を編んだもの)が敷かれます。

今年のお祭りは本当に盛会になりました。これも関係各位のご精進の賜物でしょう。本当にお疲れ様でございました。

3月4日の朝、毘沙門堂は閉じられ、7日まで開かないのがしきたりとなっています。
観光客など、その事を知らない人は残念ですが、外からのお参りとなります。

こうやって浦佐には春が訪れます。
まだ積雪も2m近くありますが、一気に春めいてくるのです。雪の上を吹く風、雪消えのところからでてくるフキノトウ、鳥たちのさえずり、土のにおい、この雪があるおかげで春のうれしさは倍増します。年を重ねるたび、雪国に生まれて良かったという思いが増していきます。それが故郷というものでしょうか・・・。

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