感動。

昨日の午後、綺麗な越後三山が望めました。

今日はシトシトと雨模様。
ご詠歌講の役員会があったり、心配事相談の日々が続いております。

先々代の賢能老僧から言われたことがあります。
「どんなにお金を貯めても、あの世には持って行けない。ただ、ひとつだけ方法がある。自分の棺に入れて全部燃やすことだ。お前にはそれができるか?」私は「できないと思います」と答えました。

お寺に来られたある母親が、こんな事を聞かせてくれました。
病気を患ったお爺さんが自宅で最後を迎えました。遠く離れた地で、働き始めたばかりのお孫さんが葬儀にかけつけてくれました。
お孫さんは1年間、仕事を覚えるのに精一杯・・・やっと初めてのボーナスが出たばかり。

そのボーナスからお札を出して、「六文銭の代わりと、これで大好きだったビールを飲んで」と棺の中に入れてあげたそうです。

故人の好きな物を買ってきて、お供えすることはありますが、お札を入れてさしあげる行いは初めて聞きました。
同じ行為であるように思えますが、20代前半の若者が、このような行為ができることに感動してしまいました。
私も含め、なかなかできない事だと思います。大切なお金、皆、懐にしまってしまうでしょう。

これがお爺さんの生き様だったのでしょう。お孫さんはその背中を見て育ってきたのでしょう。

そのお孫さんとは数回会ったことがあります。その成長ぶりが本当に嬉しかったです。
遠く離れていても、お爺さんの孫として誇り高く、気高くこれからを生きていくと思います。誇りを持っている人間は強いのです!

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