お盆後に

今年のお盆・・・棚経参りに伺い、読経後にお茶を一服いただき、お話しをしていたときに「へぇ~、お寺ではそんな事をしていたのですね。全然知らなかったです」という事がありました。

これが千手院の勤めで、長年行っている風習のひとつですので、お伝えしたいと思います。

12日の午後には本堂内に歴代住職の精霊棚を設け荘厳、13日朝に千手院歴代住職のお墓、寺族、朝鮮人のお墓には祓川からヨシをとってきてお飾りをします。(15年位前までは、13日の午前中に行っていましたが、年々お参りの方が早く来られるようになったので13日朝までに行うようになりました)

13日、午後3時くらいからお花、お線香をあげて、歴代住職の墓前で水施餓鬼というお盆の作法と読経を行います。読経後、光明真言をお唱えしながら、千手院墓地にあるお墓全部に金を鳴らしながらお参りします。途中、永代供養墓、観音像、朝鮮人のお墓にも読経供養します。

千手院の墓地のお参りを終えると、毘沙門堂別当普光寺の歴代住職の墓所まで行き、同じくお花とお線香をお供えし、水施餓鬼の読経を行います。浦佐の方はご存じですが、普光寺の歴代墓所は山のかなり高い位置に鎮座しております。

墓所でのお参りを終えると、下山し普光寺本堂に上がり、ここでも同じく読経供養を上げさせていただきます。この頃になるとお墓にはお参りの家族連れがあちこち見られるようになってきます。ただ、私は頭のてっぺんからつま先まで汗だらけ、みっともない格好になっております。

千手院に戻り白衣をとりかえ、精霊棚のお供えと同じく、そうめんをいただき、しばし休憩。

その頃になると、お墓参りの方々がどんどん増えてきます。お墓をお参りし、本堂に上がって焼香をしてお参りをしていかれますので、今度は本堂で2座ほど水施餓鬼の読経供養を行います。このところお参りの時間帯が早まってきたので、だいたい19時30分くらいまでで読経を終了。

翌14日、15日は1日中お檀家のお宅、新盆のお宅へお参りにでます。

16日は少し早めのお昼のお膳を精霊棚にお供えし、読経をあげ、歴代住職のお墓へお参りをしてお送りし、その後は一斉に墓所、本堂の片付けを行います。

毎年、このようなお参りのスタイルでおります。「こんな風にしておりますよ」という感じでお伝えいたします。

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