教育者
私が学生の頃は中学校、高校等のオープンスクールや学校説明会などはなかった。
しかし現在は魚沼のような地域も盛んに行われている。縁あって、今年は何校かの高校の説明会、体験入学に同席させてもらう機会があった。
9月に入り、コロナの対応で県立高校では多くが体験入学を中止にしたが、長岡には1校実施した高校があった。
どこの高校も大体校長先生がお話されるのだが、ほとんどのお話しは「パンフレットやホームページ見れば出ているよね」という内容だった。また多くは国公立大学に何名、有名校に何名が進学している・・・そんな事ばかりが目立った。
しかし、この長岡の高校の校長先生だけは違った。
コロナ禍の中であえて体験入学をすることの意義、人生の中で、大事な高校生活を送るためにどんな意識が必要なのか、大学進学を考える事も大事だが、もっと大切にして欲しいことがある・・・等々、大げさなようだが「血の通ったお話」だった。これが本当の教育者だ・・・と思える先生で、久々に感動させられた。こんな校長先生がいる学校へ通える生徒は幸せだ。
良い先生はたくさんいるが、やはりトップに立つ校長先生次第で学校の雰囲気はずいぶん変わると思う。
坊さんも一緒だと思う。私ができているかそうでないかは別として、「血の通ったお話」をできるお坊さんはそうそう多くない。こんな校長先生のようなお話しができる僧侶を目指したい!!!