命日

今日は千手院の先々代、賢能和尚様の二十五回忌でした。

トップページのお知らせには間違って二十三回忌と案内してしまいました。老僧に思いっきり怒られそうです(^_^;)

地域によって、23回忌から27回忌、もしくは23回忌から25回忌というところがあります。浦佐は25回忌となり、つまり次の年忌は33回忌となり、全国一般的には納めの年忌となります。

もう25年にもなるのか・・・25年の間に自分は人のために、お寺のために、地域のために何をできたのだろう?

振り返れば、お寺のためには老僧亡き後、先代の住職と檀信徒と共に本堂再建200年を記念して本堂正面に門柱を建てました。墓地の新規区画整備、永代供養墓を2基建立、墓地の法面崩れ防止のための土木工事、本堂正面向拝の修繕、トイレ改修工事、本堂内のエアコン設置、欄間などの日焼け防止のため紫外線防止のサッシ入れ替え、本堂畳替え、荒れに荒れていた浦佐城跡、薬師様と稲荷様鳥居の整備、今までの消雪用井戸のポンプ替えと、もうひとつの井戸を新たに掘削、毘沙門堂境内、古山門の聖徳太子様、白山大権現様、養蚕尊様の修復(愛染明王様がまだですが・・・)ざっとそんなところでしょうか・・・。

人のために・・・なれたかどうか分かりませんが、老僧が50年以上受け継いできた心配事相談を何とか今も継続できています。私が記録をとりはじめてから約3,500件くらいになるかと思います。檀家さんのためにもなれたかどうか・・・ただ檀家数はほぼ横ばいですので、何とかご理解をいただけているのかな???と、勝手に思っています。

地域のために・・・、お花見のための境内提供、しだれ桜のライトアップ、運動会で走る???(^_^;)などなど、地域の人達との交流は自分の楽しみでもありましたので、何とかなったのかな・・・。

自分自身を振り返るためにも、思い出せるところをざっと綴ってみました。

25年間、「少しずつでいい、必ず良くなること」「2歩下がっても3歩進むこと」を心がけてきました。

そして老僧から教えられたことは、あまりにたくさんありますが、口酸っぱく言われたことのひとつに「上求菩提、下化衆生(じょうぐぼだい、げけしゅじょう)」というのがあります。ごくごく簡単に言えば、自分自身は常に上の世界、レベルを目指しなさい、そして困った人、弱い立場の人を助けなさい、ということです。

長くなってしまいました。3月8日、老僧の命日にて心新たに。

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