歳神さまはお出でになりましたか?
新年を迎え皆様のお宅は歳神さまをお迎えにあがり、そしてお出でいただきましたか?
3日は五箇地区、大崎地区のお年始。そして4日は浦佐地区の寺年始、本日5日は五箇地区の寺年始でした。
『おてら通信』新年号でも、今年は確認の意味も含め、お正月のことを改めて取り上げさせていただきました。
初詣やお年始は「歳神さま」をお迎えに来る行事だということ。お寺に歳神さまをお迎えに来ることは何の不思議もないこと。お迎えするにあたっては家を綺麗にして、しめ縄を飾り結界して迎える準備が出来ていることをお示しし、鏡餅のお供え物をすること。歳神さまは迎えに来なければお宅には行かないということ・・・等々です。
そして浦佐では4日、5日と寺年始というものを昔から行っております。千手院からはスサノオノミコトの御札(神様)をお年始に来られた方のお宅までお届けします。
玄関で「ものもう!千手院年頭!」と声を張り上げ、「神様がお出でだぞー!」と合図をし、お盆等に御札を置き、続けて住職が玄関先で家の方と新年の挨拶を交わして、「確かに神様をお宅にお連れしました。今年も○○家をお守りください。どうかよろしくお願いします」と念じて(言葉にはしませんが)あとにします。
そして、5日の五箇地区の寺年始から戻るとお飾りした境内のしめ縄を全部外し、お供えやその他をすべて片付けます。
つまり、浦佐では新年の歳神様や神様がお宅へ行くのは5日までだということで、これが古くからの風習です。少し前までは、外したしめ縄を塞の神のようにしてすぐに御焚き上げしていましたが、浦佐でも合同の塞の神をするようになってからは、外したしめ縄をそれまで保管しておき、その際に納めていただいくようにしました。
場所によってはそれぞれの風習もあるかと思いますが、お正月の基本的な意味合いはほぼ一緒です。少しでも参考になることがあれば幸いです。