涅槃会、旧二の午、満月

千手院では毎年月遅れにて3月14日、15日とお釈迦様の涅槃会を行っております。

昔から普光寺さまで団子撒きが行われてきた関係で、千手院では掛け軸を飾り、寺族のみで法要を行っております。

また、千手院の薬師稲荷大明神さまは、毎年旧二の午の日に尾頭付きのお魚や油揚など、御供物をお供えして1年の安寧を祈願します。

昨日、14日はちょうど重なり、加えて夜は満月!外がとても明るかったです。こんなに重なることもあまりありません。

千手院の涅槃図とあわせて飾る十界曼荼羅は文化8年、千手院の賢順和尚様の代のものです。今年で214年間、毎年1回だけ、3月14日、15日に御開帳されます。長い年月の中、涅槃図は1回、十界曼荼羅は2回ほど修理がされているようですが、きちんと記録が残されているおかげで、その有り難みがまた違うのです。

屋根の雨漏りや火の問題などをくぐり抜けて、今にある事が本当に有難い!!!

皆さんに見てもらうことも大切かと思いますので、十界曼荼羅です。大きな掛け軸です。

人は皆、心次第ですべての世界に繋がっている。心次第で地獄にも殺し合いの世界にも、ごく普通の人間の世界にも、仏様の世界にも住することになるという教えが画にされております。

お釈迦様の教えを学んでいくと、実は「心」のことしか説いていないのです。心が現実に通じるからです。

今、あなたの心はどうですか?

お寺のまわりはまだ1m50cmほど積雪がありますが、雪の解けたところから、フキノトウが春が来たといわんばかりに芽吹いています。厳しい冬を乗り越えて、良い季節を迎えました。

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