数珠洗い
今日は朝から冷たい雨模様・・・日中もあまり気温が上がらず寒いです。。。
昨日は千手院のご詠歌講の数珠洗いがありました。
「お数珠を洗うの?」と思われるかも知れませんが、そうではありません(^0^)
春から毎月2回、お寺へ寄っていただきご詠歌をお唱えして、12月前半に最後の練習をして、その後は1年の慰労をかねて食事をしてお酒をいただくのです。まぁ、忘年会みたいなものですね。気持ちで数珠を綺麗に洗って、今年も仏様のご加護をいただいて過ごせたことに感謝して、良い年を迎えましょう・・・ということです。
千手院のご詠歌講が発足して38年、みなさん高齢になりました。当初70名以上いた講員さんも多くの方々が旅立ち、今では10名程度になりました。足が痛くなっても、具合が悪くなっても、それでもお寺へ行きたいといって来てくださいます。有難いことです。
今年の数珠洗いの最高齢者は96歳。歩くのには少し時間がかかりますが、飲んだり食べたり聞いたり喋ったり、他の皆さんのお手本になっています。
食事をしながら、ある方が皆さんの「今年の漢字はなんですか?」という話になり、1人ずつお話して回りましたが、こちらの最高齢者の一字は「耐」「耐える」というものでした。他の皆さんが妙にうなづく、うん、うんと・・・。生きること、老いること、病気をすること、そして死を迎えること、これを四苦といいます。
年をとることは苦しいよね~、苦しいんだけど耐えないといけない、耐えてその苦しみから脱するのにやっぱり仏様が必要なんだと思います。ニコニコと笑いながら「耐」と言った講員さんの言葉の説得力があることあること。我慢すること、忍耐すること、今ではあまり美徳とは思われていませんが、96歳のSさんがおっしゃった言葉は、実に美しかった。身体の底から、96年の人生からでてくる言葉の奥深さに皆さん心打たれた数珠洗いでした。
これから冬はお休みに入り、来年春のお彼岸明けに再開です!!!