祈念札
昨日は冬至を迎えましたね。皆さん、お風呂でよく身体を温めたでしょうか。
今日の浦佐は曇り・・・夕方から雨模様。
昨年の今頃は大雪で、毎日除雪作業でアタフタしていたのを思い出します。
さて、私は今日もお正月のご祈祷準備でしたが、千手院のお正月準備で一番時間がかかる作業がコレ!!!
当寺では「祈念札(きねんふだ)」と言っています。
千手院では、お正月のお日待祈祷とあわせて星祭りの祈祷(本来は節分の前後ですが)も始めます。
その星祭祈願をした方に、御札、幣束と一緒に、この祈念札を差し上げてきた歴史があります。1人に1枚、今年の星祭について、どういう傾向の年回り(星回り)であるかを約200文字くらいでしょうか、この祈念札に書き込みます。
先代はずっと手書きで書いてきましたが、私に引き継がれてから、今はできるだけ読みやすく、そして何より正確に年回りが相手に伝えられるようにという思いから、パソコン文字に変更させていただきました。
この祈念札は、随分と頭を使う仕事になります。
星のただ決まった伝えの文句を書くだけでなく、私が知りうる範囲の情報すべてをもとにして、個々にみんな違った内容になります。
たとえば、どういう家族構成だとか、何の仕事をしているだとか、何人兄弟だとか、それによって書く内容が違ってきます。
偉そうな例えかも知れませんが、お医者さんが患者のカルテを診て、どんな薬を処方するのか・・・に似た感じなのです。人によってみんな違う。だから、たった200文字で、一見簡単に書いてありますが、もの凄く神経を使って書き込みます。
これを、来年分は約1200名分を書いています。先代の老僧などは、亡くなった年のお正月まで毎年、約2000名の祈念札を書き上げていました。最後の方は字が斜めになってしまったり、誤字脱字もありましたが、本当に脱帽する数です。
毎年、秋のお彼岸後くらいにとりかかるのですが、これがなかなか時間がかかります。
こんな具体的な数字まであげてブログを書かなくても良いのでは・・・、とも思いますが、このブログを書き始めた目的は、千手院のお寺の生活や仕事を、多くの人に知っていただきたい。というものなので、どうかご容赦下さい。
この祈念札・・・こんなにして書いているお寺はほとんどないようです。これが千手院の星祭り祈祷の大きな特色です。
毎年祈念札ありがとうございます。
お忙しいなか大変な思いをされてご祈祷頂いて有り難く思います。
私も、子供達も毎年楽しみにしております。
楽しみ等と簡単に言わせて頂いてすみませんが、不安に思ったり、何かある時には、読み返し頼りにさせて頂いております。
早いもので今年もあと一週間ですね!
今年はどんな年だったかと毎年一年を振り返りますが何時も全然進歩が無く…でも、まあ無事に何事もなくそれが一番と納得しています。
今年も色々お世話になりました。
お忙しいでしょうが、御体にお気をつけ良いお年をお迎え下さい。
ありがとうございました。
グミグミさんへ
お返事が遅くなってすいませんでした。
このようなコメントをいただくと、とってもうれしくなります。祈念札に書かせていただいた事が少しでも参考になれば幸いです。
明日からはまた冬型の気圧配置になりそうですね。
寒くなりそうです。お互い風邪など引かぬよう、今年の残りを頑張りましょう!!!