遅い春一番。
11日、東日本大震災と県内では高校入試、昨日、12日は長野県北部地震、千手院では十二講の祭礼の日でした。
マスコミでも多くの特集番組を放送していましたが、どの道の専門家も、そして市民の方も、「私たちは自然というものに本当に向き合っていたのだろうか?」という意見が多くありました。瀬戸内寂聴さんは「人間のおごりだ」とも言っていました。
私も同感でした。科学万能と多くの人達が思っていたところにつきつけられた自然界からのメッセージかも知れません。
科学万能といえば、震災後、放射能の数値をしっかり検査した海産物、農産物であっても、震災前から比べれば価格も売れ行きもほとんどが落ちているのではないかと思います。確かに科学的な根拠、論理は大切なのだが、人はそれだけでは動かないということがよく分かりました。人間は情で動く生き物だと云われてきたのが納得できます。
震災後、本当の試練はこれからなのだろうと、つくづく感じています。
東北の方々には心からエールを送ります。そして犠牲者に哀悼の意を捧げます。私は、今できることを淡々と努力していきたいと思います。
そして、ついつい注目度が落ちてしまっていますが、ソチのパラリンピックも忘れてはいけないでしょう。
県内でもオリンピック選手の県民栄誉賞などでマスコミが賑やかですが、パラリンピックの方々の努力、技術、精神力は本当に凄いと思います。学ぶところ大です。
昨日の十二講の写真。読経のあと的に向かって1本弓矢を放ちます。
終わると画像右手の浦佐城跡・薬師山に向かって1本弓矢を放ちます。今年も山が安全でありますように、恵みをいただけますように・・・まさしく自然への畏敬の念がここにあります。
朝、6時からのご祈祷なのに、小学生の子どもも参加してくれました。
このような体験を通じて、自然と山川草木への感謝の念が培われていくのだと思います。
12日は朝から暖かく、昨年より33日遅い春一番が吹きました。春一番が吹くと、雪もあっという間に解けていきます。
そして今日は人間ドックを受けてきました。
やはり基本は健康であることだと思います。宝物は遠くにはありません。一番身近にある。それは先祖、親からいただいたこの身体、健康、そして心にあるといつも感じています。