ここ1週間
ご無沙汰でした。
21日から24日まで東京のお寺さんへお手伝いに行っており、昨日、一昨日はご法事や心配事相談など、ちょっと慌ただしく時間が経過しておりました。
そんな中、心配をしていたのがホタルの卵、ふ化の進み具合でした。
東京へ数日行っていること、また昨日も37度近い猛暑になったことなどもあり、幼虫たちが死んではいないかと気がかりでした。
しかし、おかげさまで大きな問題はなかったようで、無事に幼虫たちを確認することができました。
何だと思います?ゴミ?
いやいやこれがゲンジボタルの幼虫です。生まれたばかり、また数日しか経っていない状態です。体長約2mmですから、よ~く目をこらしてみないとゴミにしか見えません。
この幼虫たちが来年の春まで水中で過ごします。
千手院脇を流れる祓川上流では、3年前までは素晴らしいゲンジボタルの乱舞が見られたのですが、新潟福島豪雨により大きく破壊されてしまいました。大雨も適度に川底を新しくしてくれるので必要なものですが、あの豪雨はそんな程度では済みませんでした。
昨年はほんの2~3匹しか確認できず、それでも今年は10匹前後の確認ができたので種ホタルを採取して卵を産卵、幼虫のふ化まで、今のところ順調に来ています。
昨日の夕方、ふ化した幼虫を約100匹、祓川に放流してきました。発泡スチロールの中に幼虫たちがいます。
本当は増水傾向がある台風シーズンを過ぎるまで手元で育てるのが一番良いのですが、なかなかそうもいかず、今回放しました。
よく見ると、中央付近にカワニナが張り付いているのが分かりますでしょうか?
ゲンジボタルはこのカワニナをエサにして成長します。他には何も食べません。一方、ヘイケボタルは雑食で、カワニナ以外でも色々と食べます。
このカワニナは藻類をエサにします。
カワニナも順調に戻ってきているようで、このまま順調に進めば、来年はそれなりのホタルたちが見られるかも知れません。
私が何故こんなにもホタルに惹かれるかというと、不思議と仏教の「曼荼羅」の世界を感じるからです。
ホタルという光は、キレイな水を作る山から、石、草、沢ガニなど、あらゆるものがバランスよく存在する中に、初めて見られます。多様性の象徴のような気がしてなりません。それを「曼荼羅」などというと、偉い先生方からはお叱りを受けそうですが、つい感じてしまうのです。