菜めし
10日は御詠歌の数珠洗いがありました。
冬は足下が悪くなるので、この日をもって冬のお稽古はお休みになり、また春のお彼岸後からスタートする、というが千手院の御詠歌講の流れになっています。
本堂で少しお稽古をし、今年は10月の全国大会が高知県であったのですが、皆さん高齢になり、今年は欠席させていただき、その代わりといっては変ですが検定を行うことにしました。
10日、お稽古のあと検定を行い、そのまま寿多家さんに行き、数珠洗いを行いました。
「数珠洗い」、つまり忘年会のようなものですが、昔の人は遊び心がありましたね。お数珠を洗うのですから・・・。見習いたい言葉使いです。
ちょうど、カメラを持っていくのを忘れ、数珠洗いの様子が撮れませんでしたが、今年も御詠歌を通じて、同信の皆さんと楽しい時間が過ごせました。
数珠洗いから帰ってくると、伯母さんが畑の大根掘りをしていました。
雪降り前にも収穫してあるのですが、こうやって一度雪にあてると、大根が本当にみずみずしく、甘く、美味しくなるのです。
今回は初雪が多く、根雪になる感じでかなり雪がありますが、畝をだしてくれました。
山からの水で大根を洗います。
毎年、この雪下大根を見ると思います。
人間も同じ・・・、一度雪の下になる、冷たい、つらい思いをすると、甘み、魅力が一層増すのだと、冬を耐え抜いてこそ人は円熟するのだと。だからこそ、あの春の姿が本当に有難い・・・。
大根の葉で作る菜めしが私は大好物です。
昔は全部使っていたようですが、今では多くの人はこの葉を捨ててしまいます。
私も全部は食べきれませんが、とれたての雪下大根の葉をきざんで、魚沼コシヒカリ、オリーブオイルとニンニクと塩こしょうで炒め、ゴマをふりかけて、とっても簡単、しかも栄養満点の菜めしの出来上がり!!!
つい食欲にまかせて、また写真を撮るのを忘れてしまいました。
最初に葉っぱをゆがいてアク抜きをする人も大勢いますが、私はこのアクがある方が好きで、そのまま炒めてしまいます。
昼間、寿多家さんでご馳走になりましたから、夜はこの菜めしとお味噌汁だけで十分満足。この時期、毎日食べていても飽きません。