最後は「その人」による
今日の浦佐は雨模様・・・、立春を過ぎたとはいえ、雨はないでしょう???といった感じです。
千手院ではお隣の普光寺さまで豆まきなどが行われる関係で、単独では節分行事は行っていません。
昔は普光寺さまと千手院は一体であったので、何でも行事は合同で執り行われてきたのですが、時代の流れか、今はそうではありません。もちろん助け合い、協力しあいますが、先代住職が若かりし時はずいぶん変わってきています。
ですから普光寺さまで豆まきが行われているので、千手院ではあえて行うことは致しません。
今でも昔の名残で、普光寺さまの豆まきが終わると、井口巻の代表が千手院に来て下さり、本堂中に豆を撒いていってくれます。感謝です!!!
そんな訳で、節分、立春ともに心配事相談、そして御祈祷で過ごしております。
今日は群馬まで出かけてきました。
毎年少しずつですが、千手院の什物類を修復しております。
今回も信頼できる表具師のもとを訪ね、修復の依頼、打ち合わせを行ってきました。
時折ブログでも書いていますが、千手院の什物類は多くが修復の時期を迎えております。
檀信徒の皆様にご寄付の依頼をさせていただいている毘沙門堂・古山門の神仏像の修復(10年計画)もそのひとつです。
どれも歴史があり、多くの人たちの思いがこもったものばかり・・・、これから100年~150年後に安心して再修復できるような形で残さなければならないと考えています。
そのためには多くの費用と時間がかかることはもちろん、確かな信頼をおける、修復できる「人」を選ばないといけません。
職人さんでも、どんな職業でも、何でも最後は「その人」による・・・と先代住職に教えられました。
それは坊さんにもいえる事だと思います。前にブログに書いた記憶がありますが、今はお医者さんも選ぶ時代です。お坊さんも選ぶ時代に入ってきているように思います。賛否両論ありますが、アマゾンの「お坊さん便」なるものも話題をよんでいますね。
もし私が僧侶でなく逆の立場だったら、菩提寺と檀家という関係だけで、信頼できない住職から供養をしてもらうのは納得ができるだろうか・・・と思うのです。もちろん菩提寺の住職が信頼できる人であれば何も言うことはありません。菩提寺がなければ、あえて持とうとはたぶん思わないだろうなぁ・・・。こんなことを書くと怒られてしまいそうです。
「人を選ぶ」、お布施の金額の明瞭さも大切だと思いますが、その前に大切なことであると思います。
なんか、ずいぶんと真面目になってきてしまいました。話を戻します。
群馬の帰り、必ず谷川岳SAによって水をくんで帰ります。美味しいのですよ~!
そしてすっかりサービスエリアがきれいになっていました。いつから新しくなったのでしょう?
谷川岳付近の天気も良好で、道路状況も問題なく帰ってこれました。
何はともあれ、皆様方の浄財をもって少しずつ、確かに千手院の什物類の修復を進めております。
修復が必要のないものをあえて修復など決してしませんが、そんなこともしているのだと知っていただけたら嬉しいです。