ここ数日のこと
6日、浦佐城・薬師様の会、発足10周年企画で浦佐城跡の里山散歩、草花の観察会イベントを行いました。
あいにく小雨模様でしたが、何とかお天気ももち、阿部先生の楽しいトークでとっても勉強になりました。
水の手のカタクリもぎりぎり間に合いました。カタクリに限らず、早春の可憐な草花が生き続けるために、いかに工夫をして、たくましく、そしてしたたかに花を咲かせているのか、実はそんな姿が一番美しいのかもしれません。
7日は1日中薬師如来のご開帳のための準備。19時からはご開帳の護摩法要を執り行い、ご詠歌の方々を中心にしてお参りをいただきました。
8日、素晴らしい快晴になりました。
朝、9時頃から信者さんが薬師如来像を背負い、浦佐城跡の祠へ上がっていただく、「山頂祭」のスタート。
長年、お薬師様を背負っていただいた方も高齢などにより、昨年より別の方に交代となりました。
写真の左側、今は小さな祠跡しか残っていませんが、もとはこの上に「薬師堂」があったと記載があります。
祠の前に薬師如来様を安置し、お供え物をあげてお参りし、浦佐区民や信者さん方の心身の健康を御祈願し、あとは楽しく山の上で1日を過ごします。
少し黄砂の影響もあるようでしたが、とっても気持ちが良い日でした。
八海山も下から緑が上がってきて、上部には「田かき馬」なる雪形が出始めました。この頃になると浦佐の田んぼ仕事が本格的に始動します。
足の丈夫な方は、山ウドなどを採ってきて、皮をさっとむき、味噌を付けて冷えたビール、御神酒のおつまみにいただきます。
これが最高に美味しいのです!!!
皆さんで山菜談義、浦佐の眺望を観ながらの町づくり談義、「あれはウサギだ」などの雪形談義などなど、こういう話が山の中で、薬師様の前でできるのは本当に最高だと思っています。
15時頃、後片付けをして下山。
薬師如来像は便宜上下ろしますが、薬師様はこれから11月8日の「戸たての薬師」まで、この祠から麓をの方々を見守ってくれています。
薬師様を山上でお祀りするところは各地にありますが、県内で今でも本物の「お像」を山の上にあげるのは、私の知る限り柏崎の米山こと、「米山薬師」と浦佐だけです。
下山すると、近所の小学生が境内に用意した甘茶を飲みに来てくれました。
お釈迦様の甘茶ですが、雪国は月遅れで行っています。日中もこども園の園児達が大勢来てくれたとか・・・、うれしく、有り難いかぎりです。