涅槃会(月遅れ)
お釈迦様の涅槃会。
豪雪地帯のため、毎年月遅れで法要を行います。
千手院の涅槃図は200年以上前のもので、平成7年に1回だけ修復されています。右側に掛けられている十界曼荼羅も150年ほど経過しています。
昔は普光寺様とともに法要、ダンゴ撒きをおこなっていた関係で、千手院では14日の午後から掛軸を飾り、寺族のみでお参りをしております。
遺教経というお経を読経して供養いたしますが、そこには「心」の教えがふんだんにでております。「心」は素晴らしくも、恐ろしくもあり、律して心を正しくする大切さが説かれています。
毎年、このお経をあげると自分の心の在り方をつくづく考えさせられます。
それにしても、200年以上経っても手入れさえ普通にしていれば、これだけの状態で彩色なども残っているのですから、昔の人の仕事っぷりには本当に頭が下がります。今、私が行っている仕事は、はたして200年後に残っているのだろうか?誰かのお役にたっているだろうか???