50年、20年
今日、新年の御祈願の御札を受取に来寺いただいた方は、先々代老僧の時から50年近く経つだろうか・・・午後から来寺いただいた方はちょうど20年・・・、千手院とのご縁をいただき、本当に有難いご縁だと感じています。
それぞれに歳を重ねて、そのお子さんやお孫さんまでもが一緒に来られたりして・・・。自分だったら高校生の時に、お寺へついて行こうなどととても思えなかったので、そんな若者を前にすると「君は凄い!!!」と言ってしまいます。
とてもお恥ずかしい話ですが、私が高校生の時などは老僧に向かって「あの世なんてあるのかな?」「人生は苦しいことが多い???、楽しまなくちゃ!!!」「俺は寺など継ぎたくない」などと、思い出しても冷や汗もの・・・ここに書いているだけでも赤面、反省、ひれ伏してしまいます。
ただ、それだけとがっている時期があっても良かったのかな???と自分勝手に考える事もあります。
その身になってみると分かる・・・その歳になってみると分かる・・・そんな事だらけです。
それはその時に言われた事があるから、怒られた事があるから、何も言われていなかったらその身になっても分からなかったかも知れません。老僧は誰が相手でも遠慮なくもの申す人でしたが、必ず愛情がありました。義理人情、情けがある人とでも言うのでしょうか・・・。
だからこそ、こうやって何十年も千手院に足を運んでくださる方がいるのだと思います。感謝しかありません。