寺年始 ~病災厄を払う~

昨日、4日は浦佐地区、今日は五箇地区の寺年始という伝統行事が行われました。

毎年、普光寺様と一緒に執り行っています。

元旦から3日にかけて御年始となり、千手院や白山神社まで家長が歳神様をお迎えにあがり、それぞれご自宅までお連れします。

そして御年始で歳神様をお迎えに来られたお宅には、千手院の側からスサノオノミコト様をさらにお連れします。それが寺年始で配られる「蘇民将来子孫門戸也」という御札です。

お寺なのに神様?と思われるでしょう。

この行事が続けられていることが何よりの証拠です。神仏は長い日本の歴史の中で一緒だったということを。よく書きますが、大抵のお寺には必ず神棚があります。しかし神社には仏壇はありません。神宮寺という名前のお寺もあるほどです。神様と仏様を明確に分けるようになったのは明治政府の神仏分離令からです。

スサノオノミコト様をお連れするのが千手院の寺年始です。

お寺の者が「ものもう!千手院年頭!」と大きな声で玄関に入り、玄関に用意されているお盆に神様の御札を乗せます。家の者が「どうれ!」と出てきて神様をお受けし、千手院から出向いた住職と挨拶を交わすのが一連の流れです。

神様が来られるのですから、お盆も各家の最高級のものに、正月飾りの松に昆布、豆からなどを乗せて神聖にお迎えをいたします。随分と数が少なくなりましたが、「神様がこられる」という事を理解しているお宅はそのようにお出迎えをしてくださいます。中には寒かろうと、玄関先にストーブをつけて暖かく出迎えてくださる方もいらっしゃいます。

また、現在は防犯問題もあり、玄関に鍵をかけているお宅もありますが、その場合はチャイムは鳴らしません。毎年4日5日は神様が来られる日ということで、ご理解いただけると幸いです。

千手院からの御札は1年間の特に病気、疫病除けとしてのものです。今でも伊勢志摩地方では多く祀られています。各家の皆様が健康で1年を過ごせますよう念じてお配りさせていただきました。

そして今日の五箇地区の寺年始が終わると、少し早いようですが、その日のうちにお堂のしめ飾りを全部外します。以前は門前地区で5日の夕方には塞の神を行い、スルメを焼いて、神棚からお下げをした御神酒を一緒にいただきました。今では地区合同などの塞の神などが後日行われるため、5日にしめ飾りを下げるお宅はほとんどないように思われます。

今年も無事に寺年始を終えることができました。1年間、神仏のご加護がありますよう!!!

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