賢兆和尚本葬儀式が一夜あけて

昨日の葬儀から一夜明けました。朝方雨がちらつきましたが、今日も良い天気でした。

葬儀の際には千手院としてかなり細かい事をスタッフ、お手伝いの方々に注文致しました。「ここの字が違う」とか挨拶、謝辞のことについてなど、さぞなんでこんなにうるさいんだ、細かすぎると思われたことでしょう。

いろいろお手数をかけさせて申し訳ありませんでした。

葬儀後、あまり日を空けてもいけないと思い、今日書いています。

今回の葬儀、千手院の副住職の役目は「散華(さんげ)、対揚(たいよう)」という「讃(さん)」を本尊様と賢兆和尚の御霊に捧げさせていただくものでした。

一方、住職は「会奉行(えぶぎょう)」というお役目でした。「会奉行」とはお導師さまの次くらいに重要な役にあたります。

葬儀式の内容、進行を采配する責任者となります。お寺の住職の葬儀ともなると、実に多くのご寺院方が集まります。そこをとりまとめなければいけないのですから細心の注意が必要になります。

そこで、事前に打ち合わせを繰り返し、同意を得て決められていた事がずいぶん違っていたため、いろいろと言わせていただいた訳でございます。

そういう訳ですので、不快な思いをさせてしまっていましたら、その辺の事情をくみ取っていただきたく、お願い申し上げます。

副住職がお唱えさせていただいた「散華・対揚」の和訳です。

散華(さんげ)
「願わくは我れ道場にあって、香華を散じ、仏を供養いたします。
本尊大日如来と、その身体と言語と心によって行われる行為が宇宙全体に遍満し、如来の三密によって説かれる金剛一乗甚深教(真言密教のこと)とに帰命いたします。
香華を散じ、仏を供養いたします。
願わくはこの功徳をもって、あまねく一切に及ぼし、我等と衆生と皆ともに仏道を成ぜんことを。
香華を散じ、仏を供養いたします。」

対揚(たいよう)
「全宇宙を道場とする三密教主大日如来に帰依いたします。
四方四仏が真言密教の真実なることを証明いたします。
天衆地類、法楽をますます増加いたしますように。
このお寺の鎮守明神の威光は自由自在で何ものにも妨げられません。
賢兆尊師、正に覚りの境地におられます。
一切の霊が成仏いたしますように。
天皇はおすこやかに、国家はますます栄えますように。
寺院に障りなく、仏法はますます繁栄いたしますように。
法性は無漏であり、秘密霊妙な経典は、はなはだ深い意味を含んでおります。
願うところはすべて成仏いたしますように、金剛手菩薩よ。」

参考文献『新義真言声明集成』

少し長くなりましたね。

賢兆和尚さん、昭和初期にとり決められた「古山門」「旧文殊院」「毘沙門様本尊」のこと、しっかり話し合って前向きに結論を出し、そして浦佐の葬儀をよりよいものにしたく、本音で話し合いをできると思っていた矢先、本当に悲しいです。

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