寒暖差
ご無沙汰しておりました。
ここ1週間、夜になるとグッタリ疲れてしまって、なかなかパソコンに向かえませんでした。
ちょっと早いのですが、17日には祖母の四十九日法要を営み、納骨をさせていただきました。
本当は6月5日が四十九日なのですが、どうしてもお寺の行事や親戚などの都合が合わずに、早くさせていただきました。
個人的な事ですが、幼い時から私は本当にばぁちゃんっ子だったのです。祖母がトイレに入っている間も、外でずーっと待っていたそうです。(失笑)
その祖母が旅立ってまだ1ヶ月しか経っていませんが、別れが不思議と遠い昔のような気がしています。
もちろん、寂しさもあるのですが、それ以上に感謝の方が勝っているからでしょうか・・・、老木が自然と倒れる如くの見事な最後をとげたからでしょうか・・・何故かよく分からないのですが、今はそんな感覚です。
そして、千手院の七不思議?
亡き老僧が、生前に「千手院のしだれ桜からはマイタケが出るんだぞ!」と言っていました。生きた木から、それもしだれ桜からマイタケが出るなどという話に、家族は誰も信じていませんでした。
しかしどうでしょう!!!
老僧が亡くなった平成10年の秋に、大きなマイタケがしだれ桜から現れたのです。発見者は長年出入りしてくれているクリーニング屋さんでした。
誰もが驚きました。
翌年からは気をつけて見ていたのですが、マイタケは出ませんでした。
そして昨年の秋、しだれ桜の根元からマイタケが出ていました。発見者は私でした。
「老僧からのお便りだろうか?」と素直に感じました。そして、老僧と時を同じくするかのように祖母は旅立ち、ほぼ満開のしだれ桜に見送られました。
偶然?・・・私はそうは思っていません。
「虫の便り」というものは、やはりあるものだと思います。それを感じるアンテナを持っているか、いないか・・・いや、誰もが持っているのだが、そのアンテナを立てられるか、立てられないかの差だと感じています。
昭和20年にモンペ姿でしかお嫁に出られなかった。何も持てずに、千手院に入り、生涯をお寺に尽くし、困ってお寺を訪れる人を迎えてくれました。
もちろん、道中には楽しいこともあったと思います。
葬儀の時に、総代さんが挨拶の中でお話してくれました。
「春のボイ出し(山から木を出す作業)の時に作ってくれた「ニシン味噌」が忘れられない。ありがとうございました。」その日の食事がままならない時に、自分たちが食べるものも削ってだしてくれた「味」・・・、人間ってそういうものだと感じました。
おっと、つい思い出話にふけってしまいました。
ここのところ浦佐では、寒くなったり、暑くなったり、おかしな陽気です。
ほんの少しの間で山の様子もがらりと変わり、シャガがきれいに咲いています。
オオイワカガミはほぼ終わりました。今年は花の咲き方がイマイチでした。「いつ満開だったの?」って感じでした。
今はチゴユリが満開を迎えていますが、この寒暖差です。あと数日で終わる感じです。
境内のボタンも花が開き、良い香りを漂わせています。
中庭のヤマツツジも満開!
これは平成12年に、祖母と裏山を散歩した時に分けてもらったツツジがこれだけになりました。
Unknown
とても、心温まる、お話を、聞かせて戴きました
皆が、人の心を思いやる、ただそれだけで、
良いと思いますが、不思議なお話を、有り難う御座い
ます。
Unknown
すみません、
うっかりして、名前を忘れました、
Sさん
私の思い出話を聞いて下さってありがとうございました。
どうぞ今度お寺においでいただいた時には、しだれ桜の根元をのぞいてみて下さい!
早速拝見させて頂きました
27ー28日の二日間、叔母の葬儀では大変お世話になりありがとうございました。
法要でブログがあると聞き早速拝見させて頂きました。
まいたけでの虫の知らせ、大変興味深く読ませて頂きました、現に24日に祖母が亡くなった日の朝に叔母が私の家に遊びに来た夢を見ました。これも一生わすれられない虫の知らせかと思います。
なかなか浦佐に来ることも少ないですが、来た際はまたお参りさせて頂きます。
ありがとうございました。
関 良和さん
こちらこそ葬儀の際には失礼をさせていただきました。
ご覧になった夢は、きっと大切な大切なメッセージなのでしょうね。
また、早速ブログに訪れて下さってありがとうございました。ほんのつたない日々の記録ですが、千手院では、普段このようにして過ごしている事が伝われば幸いです。