何とか・・・。
何とかメールのやりとりが再開できるようになりました。ご迷惑をおかけしました。
今日も春本番の暖かい日でした。
昨日、今日と、御通夜、御葬式で新潟市へ行ってきました。
浦佐からだと車で約100キロちょっとの距離ですが、高速道路を走っていると越路付近からは全く雪もなく、千手院の墓地はまだ1m50cmほどもあるのに、同じ新潟でもやはり違うなぁ~と感じながら出かけました。
また、初めて新潟市内の斎場に行きましたが、その立派さに驚きました。
まだ70代前半の旅立ち・・・、心からご冥福をお祈りし、本尊様、住職の代理として引導をお渡しさせていただきました。
「後ろ姿ほど、見えないものが見えるのだぞ」と、老僧からよく言われました。
坊さんは常に前にいて、本尊様やご先祖に向かっているが、後ろには多くの方々がいらっしゃることを忘れてはならない。後ろ姿だけで、物を申せる坊さんになりなさい・・・と。とても難しい事ですが、常に意識においている言葉です。
よ~く見られているのだと感じます。
ただ、反面もあるのです。
私はご法事や御葬式などでは、必ず読経、作法のあとにお話をさせていただきます。
上から目線のように感じるかも知れませんが、参列者と対してお話をしていると、隅々の方々まで、お顔の表情がよく分かるのです。「どうせ見ていないだろう」と思っている方もいるかも知れませんが、意外とよく見えるのですよ。
その表情やしぐさだけで、故人に対する心情、ご葬儀やご法事、先祖、歴史、文化への考え方、対し方が見えてくるのです。
今日のご遺族の心情も然り・・・、本当に愛されていたのだと感じました。
今年の桜が見たい・・・そうおっしゃっていたそうですが、残念ながら叶いませんでした。しかし、その心は確実にご遺族に受け継がれ、そして宝となって、力となることでしょう。
「無形は有形をつくる」
今日のご葬儀を通じて、再度頭によぎった言葉でした。。。