ひとつずつ・・・
今日の浦佐は1日雨模様・・・シトシトと降っています。こうして秋が深まっていくのですね。
連休後は、心配事相談の日々が続いています。
そして心配事相談の合間をみてはお正月準備を進めています。
千手院では奉書紙を1枚1枚、丁寧に折り、お正月の御札を手折りします。
完成するとこうなります。御札を置いてあるのはテーブルの上、決して廊下ではありませんのであしからず。
数珠や御札類は、畳などの上に直に置いてはいけません。
御札の種類は何種類もあり、それによって折り方も変わるのですが、御札や幣束もあわせ、2500~3000体ほどを毎年準備します。
どうしても間に合わないところは機械の力を借りる箇所もありますが、ほとんどは、ひとつずつ、手で折っていきます。そして御札の中にはご祈祷の文を入れ、封を閉じ、朱印を押し、筆を入れ、最後にご祈祷を厳修します。
こんな事はブログに書かなくてもいいのかなぁ~、と思いつつ、千手院のお寺での仕事はこういう事もあるのだと、知っていただくために綴っております。外からは全く見えないお勤めなものですから。
昨年まで住職と2人で行っていた御札作りも、今年から副住職の私がすべて引き継ぎました。
今からお正月に間に合うだろうかと、冷や汗を流して取り組んでいますが、新年の大切な御札であります。ひとつずつ、心を込めて作らせていただきます。