信じよう

境内の萩の花が咲き始めました。台風の影響で浦佐もフェーン現象が続き、南からの熱風でせっかく咲いた萩の花もあっという間に乾ききってしまいそうな勢いです。

午後からひと雨あり、乾いた植物たちには救いの雨になりましたが、風で落とされた木々の枝で境内は散らかり放題・・・(T-T)

2年ほど前、千手院で病気平癒のご祈祷をされた方が本日来寺しました。家族一丸となって懸命に治療しましたが、残念なことに若くしてお亡くなりになってしまった・・・そのご報告を千手院ご本尊様にするために来寺いただいたのです。

やり場のない気持ちをどこに向けていけば良いのか・・・ご遺族とお話しをしていると、柔らかい口調の中に、その悲しみと辛さがビシビシと伝わってくるのです。

しかし、故人は幸せだったと思う。またそんな人の妻としてご縁をいただき、立派な子供達を授かり、懸命に育て、愛情を注ぎ、自立心を植え付けた・・・故人も、あなたも、家族全員幸せなご縁をいただいたのです。長いか短いか、時間の問題は横の糸、幸せを感じられたか、夢を持てたか、生きがいがあったか、心の問題は縦の糸。中島みゆきさんの「糸」の歌ではないが、繰り返していう、故人は幸せだったと思う。

今日、彼女はおっしゃった。いつか会って「ありがとう」と伝えたい。会える日が来ると思います。それまで故人に恥じないように、無理をしすぎないよう、彼の分まで、そして自分自身のために歩みましょう。

あなたに会えたご主人は、必ず幸せを感じて、素晴らしいスタートを切っているはずです。千手院本尊様に仕える身として、心の底からそう思い、信じています。

Follow me!

weblog

前の記事

寺院紹介「越後の寺々」
weblog

次の記事

猛暑続き