彼岸明け・・・
お彼岸が明けましたね。と思いきや、「寒い」1日でした~。
お彼岸参りも無事終わり、ホッと一息です。
ふと思い出したことがあります。
前に機会に恵まれて那須の板室温泉・大黒屋さんに泊まることができました。私はよく知らなかったのですが、大変歴史のある温泉地で、今のご主人は「アートと保養」という独特のコンセプトのもと、平日でも予約をとるのが難しいくらいの有名旅館です。
どんなに歴史のある土地でも宿でも、行ってみるとガッカリさせられる事は結構ありますが、大黒屋さんは全く違いました。
最初は「え~っ」と驚く位のひなびた温泉街でしたが、宿の入り口にかかっている橋を渡ると、そこは別世界・・・、庭は丁寧に手入れがされているが、何か変なものが立っている・・・、それが「アート」であることは後から知りました。不思議な空間でした。
そして、私がとても感動したのはお部屋のテーブルに置かれた「かめ虫からのお手紙」(←クリック、見づらくてすいません。)でした。
こういう意識を持っている方がオーナーを務めているから、これほどまでに高評価を受けていらっしゃるんだな、と感じました。
ですから、温泉もさることながら、食事、従業員の対応、館内外のいたるところに、アートや様々な配慮が施され、すごく癒されると同時に勉強になりました。
何故こんな事を書くかというと、すべての物に無意味なものはない、何か役割がある・・・、こういう意識が「仏教的」だと思うし、それを実践していると思うからです。
仏教的な考えと実践を併せ持っているのは、実はこのような経営者の方がお坊さんよりも多いのではないかと思うことがたまにあります。
お彼岸が明け、暖かい日には冬支度のため、かめ虫が多くなる季節がやってきます。お手紙で教えてもらったことを実践していきたいものです。