弓矢こしゃい

一昨日の夜にはもの凄い南風が吹き、昨日は雨、今朝は一時雪でしたが、すぐに雨模様・・・お天気がコロコロと変わっています。おかげで越後三山はじめ、魚沼の山々も一気に真っ黒になってきました。雪が解けて山肌がでてきています。夏の水不足がはやくも心配です。

毘沙門堂の裸押し合い大祭が終わり、連日、大工さんなどが後片付けに追われています。長廊下にいっせいにムシロがかけられる風景・・・結構好きです。境内中にワラが散乱するので、後片付けも本当に大変です。感謝です。

今日は3月12日に行われる「十二講」に使用する弓矢を作っていただきました。
「十二講」とは山の守護仏「十二山大権現」に山の安全を祈る伝統行事です。昔から魚沼ではこの季節に山仕事が始まります。今でも狩猟など、山に入る仕事をしている方の所には十二様の風習が残っているようです。

降雪が一段落し、雪が締まって「しみわたり」という雪の上を歩けるころになると、山から燃料となるマキ(この辺ではボイといいます)を切り出してくるのが春前の大仕事でした。

私の親世代の人達は一通り経験があるようですが、私が生まれた頃には「電気」の時代になっていましたので、自然とボイを切り出す風習もなくなってきたようです。それが山の荒廃の一要因でもあります。

何故、弓矢を使用するのか?
燃料の確保もそうですが、山へ狩猟へ入った時代、最初は弓矢だった名残が今に伝えられています。今では全く関係のない事のようですが、歴史ある大切な風習です。

「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」
格言にもあるように、歴史から学ぶことは本当に大きいものです。

ちなみにタイトルの「こしゃい」とは魚沼の方言で「作り」ということです。

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