寺年始も無事終わりました。
4日は浦佐地区、5日は五箇地区の寺年始がありました。
元旦には檀信徒の皆様がお寺にお年始の挨拶に来て下さいます。そうすると4日、5日と2日間かけて寺側から檀信徒の皆様のお宅へ年始の挨拶に伺う、それを寺年始といいます。
昔から千手院は普光寺さまと一緒に回ります。
お寺からの御札などの配り物をするお手伝いの方が玄関をあけ、「ものもう!千手院年頭!!!」と大きな声でかけ声をかけ、御札をおいて外にでると住職が玄関に入り、中からでてきた檀信徒の方と挨拶を交わし、そして次のお宅へ・・・、この繰り返しです。
「ものもう」とは、「もの申す」の略だと伝えられております。
今では珍しくなりましたが、今でもこうやって漆塗りのお盆にお正月の飾りをおいて御札を受けてくださるお宅が数件あります。
お正月の注連飾りにも使う松、竹、昆布、豆がらです。こちらのお宅はさらに水引までかけてくださっています。
実際回っていると、浦佐地区はこの「お盆で受ける」という風習がかなり少なくなっていますが、五箇地区はほぼ全戸でそれを受け継いでいます。
どちらが良いとか悪いとかではありません。
もちろん、できる範囲でいいのです。できる人がすれば良いのです。
若手の方々はお仕事ででかけている方も大勢います。玄関が閉まっていてる場合は御札を郵便受けに入れ、外から頭をさげてご挨拶だけしていきます。
写真のように千手院では、封筒の中に「蘇民将来」の御札と割り箸、あわせてマッチを寺年始でお届けしています。
割り箸は「今年も食べていくことに困らないように」との縁起物です。何かの節目の時に使っていただくと良いと思います。
今年はずいぶんと雪が少ない寺年始でした。
毎年、お正月に子どもたちがどれくらい雪だるまを作っているか、楽しみにしながら歩くのですが、ご覧のように暖かくて雪だるまも元気がイマイチのようです。
特に4日の浦佐地区の寺年始は1日中歩きっぱなしなので、最後の方は足がパンパンになるのですが、毎年休憩をさせていただいているお宅で、最高のおもてなしをいただきます。ありがたい限りです。
あまりに暖かく、フキノトウまで顔を出しています。
千手院のしだれ桜の下に咲く、ヒマラヤユキノシタまで勘違いして咲いてます。
昨年の寺年始とはまるで違う雪の量。
ちょっと雪が少なすぎて、逆に心配してしまいますが、明日以降、寒波が来るようです。スキー場も、雪関係の仕事の人は小雪でたいへんだと思います。
千手院では明日の門前地区のお日待、星祭りから新年のご祈祷のスタートです。
良い年になりますよう、心を込めて祈願をさせていただきます!!!