伝統とは?

今日もお棚経!!!暑かった~。お盆らしいですね。

お手伝いに行っているお寺の本堂前に、弘法大師空海上人のお像が立っています。
しだれ桜の木陰の中に凜として・・・。

今日、ふと思い出した言葉がありました。
「伝統とは変化していくものである」
有名な歌舞伎役者の言葉だったと思うのですが、どうしても誰だったか思い出せません。
しかし、当時伝統とは守るものだと考えていた私にはショッキングな言葉であったし、そうあるべきだと教えられた言葉でした。

何故、こんな事を言うかというと、この度のお棚経で、お盆の迎え方、精霊棚の飾り方など、あまりに「こうでなければいけない」と考えていらっしゃる方が多くいらっしゃったからです。

確かに基本の形は大切だと思いますが、それに縛られて、大切な「心」「精神」といったものが置き去りになっている場合があるのでは・・・、と感じました。

先人達は、ご先祖を敬い、感謝の気持ちを表そうと様々な工夫をしてきた結果が今の形であり、伝統です。つまり、大切なのは「心」。気がついたらそれが伝統になっていたというだけのとてもシンプルなものだと思います。

何でもあり・・・、という訳ではありませんが、そんな事をいつも以上に考えさせられたお参りでありました。

「伝統」という考え方・・・、お盆に限らず、浦佐を含め、お祭りなど各地域の風習にも同じ事が言えるのではないかと思います。過去にあった事実は正直に捉え、飾らない。それを踏まえて常に新しく変化をさせていくこと、それが気がついた時には伝統になっている。動かない水は腐ってしまう。

それが「本物」なのではないかと思います。
「本物」には人がついてきます。

生意気なことを書いてしまいましたが、きっとこれは私個人の夢であるのかも知れません。「本物の伝統」を強く考えさせられた1日でした。

弘法大師空海上人であったら、きっとそう言って下さると思って・・・。

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