五箇、大崎年始

1月3日は五箇と大崎地区のお年始。
計ったことはありませんが、千手院から五箇地区まで2~3キロほど、大崎は5キロほどは距離があるでしょうか・・・。

道路に消雪パイプなど、もちろんない時代から、ご先祖方は早朝に家を出て、雪の中を、わらぐつを履いて、歩いてお年始に来てくださりました。
雪道を歩くのは本当に体力が必要です。雪が降っていれば晴れた日の倍の体力がいります。やっとのことで来てくださった方々に、お寺は読経のあとお食事をだしておもてなしをしました。その後はまた雪道を歩いて帰っていくのです。1日がかりのお年始です。

今は皆さん車で来られるようになったわけですが、そんなご先祖たちの苦労を忘れることのないように、今でも簡単ですがお食事を用意しておもてなしをいたします。

時代が変わり、変えてよいところと変えてはならないところと、いつも迷います。「これが正解」というものはないかも知れませんが、前にブログに書いたお釈迦様の「自灯明と法灯明」を心がけて判断しています。

今年の年始の間。
お軸は昨年とは違います。いくつかの什物を交代でおかけします。
撮り方が悪く、柱に隠れてしまいましたが、右の柱の向こうには蓬莱山。左にはご信心いただいている方から桜の花を奉納いただきました。
お年始は各家、代表者が1名で来る場合がほとんどですから、来られない方にも少しでも雰囲気を感じてもらえたら幸いです。

12月からなかなか落ち着ける時間がないのですが、炭に火をいれ、鉄瓶で湯を沸かし、炭火を眺めながらお茶をいただく時間が、何より心を癒してくれます。特に行事やご祈祷が続く1月いっぱいは、この炭火と鉄瓶、至福の一服が私の楽しみです。

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五箇、大崎年始” に対して2件のコメントがあります。

  1. ようこそ より:

    こちらこそ よろしくお願い申し上げます。
    桜の花が開花して綺麗ですね。

    長谷寺のカレンダーが拝見できますね。

    私たちは菩提寺で 長谷寺の観音万灯会の画像を見ながら新年を迎えました。

    鉄瓶の下に赤々と灯る炭に こちらも癒される 新春でございます。

  2. kenjunjun より:

    大画軸
    長谷寺の観音万灯会・・・、実際に会ってみたい光景ですね~。

    ようこそさんは、今年の長谷寺の大画軸大開帳へは行かれるのでしょうか。
    私は残念ながら・・・。

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